大増光中! 17P/ホームズ彗星 (4) 11月7日〜 受付の画像集

ホームズ彗星(17P/Holmes) は、100年以上前の1892年に発見された周期彗星です。 小さく暗い彗星ですが、2007年10月24日に急激な増光を起こし、肉眼で楽に見える2〜3等級までになりました。 増光前は約17等でしたので、なんと14等級もの大増光で、これは、40万倍も明るくなったことを意味します。
11月12日現在、彗星の明るさは 3等級前後を維持しています。拡散していますので、直ちには 見つけにくいかもしれませんが、夜空に目が慣れると、肉眼でも楽に見える明るさです。普通の星ではないぼんやりとした丸い星雲状に見えています。
見かけの大きさ(視直径)は急激に大きくなり、11月12日で 25' ほどと 月(視直径 30') 見かけの大きさに迫っています。 実際の直径は、すでに太陽よりも大きくなりました。 今後は徐々に暗くなるとの予測もありますが、どのような経緯をたどるかが大いに注目されます。
当分の間はペルセウス座にありますので、星図を片手に探してみて下さい。

10月25日〜27日 受付の画像集
10月28日〜31日 受付の画像集
11月 1日〜 6日 受付の画像集
11月 7日〜16日 受付の画像集
11月17日〜30日 受付の画像集
12月 1日〜 受付の画像集
関連のリンク
国立天文台 「ホームズ彗星(17P/Holmes)の大増光」
アストロアーツ ニュース「【速報】ホームズ彗星が大バーストして2等台に!」


17P ホームズ彗星

撮影日時:2007.11.15 22時19分35秒,11月16日 03時02分03秒
撮影地:宮城県仙台市
撮影者:小石川正弘(仙台市天文台)



17P ホームズ彗星
17P/ホームズ彗星のイオンテイル

田名瀬良一さんのコメントより
イオンの放出量が減少してしまったのか、コマの周囲には以前ほど 濃いイオンテイルは見られなくなってしまいました。 先日ちぎれたイオンテイルが彗星の後方にまだ見られます。

2007年11月14日午後11時51分〜11月15日午前0時37分頃撮影(JST)
望遠鏡:タカハシ ε-180ED(口径18cm、焦点距離500mm、F2.8)
デジタルカメラ:Nikon D200
赤道儀:タカハシ EM200 Temma2
  ISO800、WB:AUTO、5分露光で8枚撮影
  StellaImage Ver5.0hにて画像処理、RAP Ver1.26でDARK減算
  (核の位置を基準に8枚加算平均、画像はトリミングしてあります)
観測地 :三重県伊賀市
撮影者:
田名瀬良一(三重県伊賀市)



17P ホームズ彗星

朝戸末男さんのコメントより
10時ごろまで曇り勝ちでしたが 11時頃から晴れ上がったので 和泊小学校天文台の望遠鏡でホームズ彗星(Holmes)撮影にトライしました。
250mm主望遠鏡での撮影は 彗星が満月ほどの大きさに なっているので レヂューサーをつけて ぎりぎり 1枚の フィルムにおさまりました。 ボーっとした球形で太陽と反対方向は一部流れています。

撮影日時:2007.11.13 23時45分 40秒露出x3枚
カメラ:Canon EOS-10D
望遠鏡:西村 25cm f=2500mm レデューサ
撮影地:鹿児島県大島郡和泊町(沖永良部島)
撮影者 :朝戸末男(和泊スタークラブ)



17P ホームズ彗星

唐崎秀芳さんのコメントより
コマの視直径も25'程に大きくなりました。11/19にα Perに最接近しますが、どのような光景になるのでしょうか。

撮影日時:2007年11月12日 23:44(JST)
光学系 :D=203mmシュミット・カセグレン, レデューサー, fl=570mm(F2.8)
撮影  :TGv-M CCDビデオカメラ, 64フレーム蓄積, ゲイン:11/15, ガンマ:OFF
     130枚コンポジット
写野角 :39'×29'
観測地 :東京都練馬区
撮影者 :唐崎秀芳(入笠山天体観測所)



17P ホームズ彗星

佐伯和久さんのコメントより
前回写ったイオンテールがほとんど写りませんでした。 1週間ぶりに見ましたが、大きさがかなり大きくなりました。

撮影日時:2007.11.12 22時36分 1分露出,10分露出,15分露出,x各2枚
カメラ:Canon EOS KissDigitalX(ISO800)
望遠鏡:ボーグ77EDII
撮影地:鹿児島県金峰町
撮影者 :佐伯和久(鹿児島天体写真協会)



17P ホームズ彗星

頭部の球殻構造は、ほぼ一定速度で膨張しています。この日の視直径は 24' ですから、 満月の大きさに迫っています。肉眼では、拡散しているためぼんやりして来たものの、まだ全光度は 3等級ほどと思われます。コマの流れる方向も徐々に南側になってきています
注目したいのは、彗星特有の緑色が、球殻内でも分かるようになりました。これは、球殻を構成していた ダストが気化してきたためかと思われます。

撮影日時:2007年11月11日 23時33分 5分露出x3枚
望遠鏡 :20cm F3.4 マクストフ 直焦点
カメラ :Canon EOS 20Da ISO800設定
画像処理:StellaImage5 により Dark補正
撮影地 :鹿児島県薩摩川内市
撮影者 :早水 勉(せんだい宇宙館)



17P ホームズ彗星

朝戸末男さんのコメントより
カシオペアとぎょしゃ座カペラの中間あたりに よく見えています。 増光当初より ボーっとした広がりが 大きくなっています。 肉眼でも見えますが双眼鏡で見ると はっきりした球体に見えます。 これは 自宅の庭から撮影したものです。

撮影日時:2007.11.10 23時11分 5秒露出x3枚
カメラ:Canon EOS-10D
レンズ:Nikon 300mm F1.8
撮影地:鹿児島県大島郡和泊町(沖永良部島)
撮影者 :朝戸末男(和泊スタークラブ)



17P ホームズ彗星

伊藤敏彦さんのコメントより
天気の良い日は撮影していたのですが、なかなか投稿することが出来ませんでした。 数日ぶりの快晴の夜、カシオペアから彗星、スバルまでを、広角レンズで撮影しました。

撮影日時:2007年11月7日 21時56分55秒 露出20秒 固定撮影(JST)
カメラ : Canon EOS Kiss Digital X, ISO400設定
レンズ : sigma20mmF1.8->F2.5
観測地 :三重県鈴鹿市
撮影者 :伊藤敏彦(三重県鈴鹿市)



ホームズ彗星の位置

ステラナビゲータ Ver7 により作図


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