かつては、冥王星は9番目の惑星,ケレスは小惑星 と位置づけられていましたが、惑星を再定義した
2006年の国際会議 にて両星とも、準惑星として分類されることになりました。
準惑星とは、惑星と小惑星の中間的な天体で、2010年現在、冥王星とケレスを含み5天体が認定されています。
残りの3つは「エリス」「マケマケ」「ハウメア」の名称で、いずれも冥王星よりも遠方を運行する太陽系外遠の天体です。
冥王星は、2010年5月20日に恒星(13等)の極めて近傍を通過 しました。また ケレスは、2010年6月1〜2日に
干潟星雲(M8)付近を通過 しました。この時の様子を動画にした貴重な資料です。
上野裕司さんのコメントより
撮影日時:2010年 5月20日 01h43m〜03h24m
上野裕司さんのコメントより
撮影日時:2010年 6月1日 20h39m〜00h11m
動画/2010.5.20 恒星(13等星)の近傍を通過する冥王星
(クリックすると動画を開始します/24秒 無音声:WMV形式動画 2.7MB)
冥王星は、太陽を 248年かけてゆっくりと周回しています。この過程で、いて座の 13等星(2UCAC 24922301)付近を通過しました。
この現象は北日本では食を起こす可能性が期待されましたが、天候不良のため観測されることはありませんでした。
一方、南国の与論島で上野裕司さんにより、この恒星から産まれるように動く冥王星の姿が捉えられました。
天気が悪く、また、突然光軸が狂ったり、自動導入が止まったりと、トラブルが続き、撮影を始めたときはすでに予報の蝕時刻を過ぎていました。
また、正確な時刻合わせや、使用機材、自身のの未熟さから、どのように観測するのが最も有効なデータがとれるか分からず、露出時間等いい加減です。
科学として有用な観測にはほど遠く、せめて見せ物として少しでも楽しめればと動画にしました。
これ以外に04時01分にも撮影していますが03時25分JSTに触の可能性のあった微恒星とはこちらの観測地では蝕は起こりませんでした。
撮影機材:25cmF4反射+2倍バローレンズ+BJ-41L冷却CCDカメラ(no filter)
撮 影 地:鹿児島県与論島
撮 影 者:上野裕司(鹿児島県与論町)
動画/2010.6.1 干潟星雲付近を通過するケレス
(クリックすると動画を開始します/30秒 無音声:WMV形式動画 2.9MB)
ケレス((1)Ceres)は直径930kmの火星と木星の間を 4.6年周期で周回する天体です。
かつては小惑星に分類されていましたが火星と木星の間では最大です。そのケレスがたまたま干潟星雲(M8)付近を通過しました。
2010/06/01 11:39 ~ 2010/06/02 03:11 までの約4時間の準惑星Ceresの動きを動画にしました。
M8干潟星雲と重なって見えており、また、Ceres自体、明るく動きも速いので見栄えがします。
撮影機材:25cmF4反射+BJ-41L冷却CCDカメラ 各コマ60秒露出
撮 影 地:鹿児島県与論島
撮 影 者:上野裕司(鹿児島県与論町)
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