太陽系外縁天体ヴァルナ(20000 Varuna)

海王星以遠に存在する多数の天体は「太陽系外縁天体(TNO)」と呼ばれます。ヴァルナ(20000 Varuna)は、 TNOの中では大きな天体で、準惑星の候補でもあります。極めて遠方で暗い(約20等)ために アマチュアが観測することは困難ですが、そのヴァルナの動きを捉えた貴重な記録です。
2011年2月10日 ヴァルナが 15.3等星(2UCAC 41014913) を掩蔽するとの予報が、パリ天文台他から発表されました。 対象地域とされた日本国内では、多数の個人や公開天文台が観測を試みましたが、 残念ながら全国的な天候不良により「通過(食なし)」の観測が岩手県の1地点のみという結果に終わりました。
上野さんの撮影は、その食現象に先立って撮影されたものです。

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    2011.2.10 21h36m 太陽系外縁天体 ヴァルナ による恒星食

TNOヴァルナ1

TNOヴァルナ2

上野裕司さんのコメントより
2月8日 再び撮影出来ましたので画像を送ります。 TheSkyのVarunaの位置と比較した画像と 6日からの移動を比較した画像です。
当初20.1等という暗さから、TheSkyやSDSSに写っていない 微光天体ではないか?という疑問も無かったわけではないですが、 8日の全ての画像で6日のVarunaの位置に何も写っていないことから ほぼVarunaの姿だと思って良さそうです。

撮影日時:2011年2月6日 22h10m37s, 2月8日 21h27m56s, 21h49m01s
撮影機材:25cmF4反射+BJ-41L冷却CCDカメラ(no filter)
撮 影 地:鹿児島県与論島
撮 影 者:上野裕司(鹿児島県与論町)



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