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2009.02.15 (観測資料) ルーリン(鹿林)彗星を見よう


2009年2月5日のルーリン彗星 (撮影 松下優様)
■ 双眼鏡で見える彗星がやってくる ■
 彗星(すいせい)は「ほうき星」とも呼ばれ、夜空に長く尾を引く姿でよく知られています。 近年では、1996年の百武彗星や1997年のヘールボップ彗星が出現して、大きな話題となりました。
 彗星は、主に氷や塵(ダスト)でできた小さな天体です。 太陽に近づくと、表面が温められて蒸発がはじまり急激に明るくなります。 「彗星のように現れる」という言葉は、このような性質から産まれたものです。 また、彗星を取り巻くイオンやダスト(塵)を含んだ水蒸気は、彗星をぼんやりとした外観を与え、 さらに成長すると太陽からのプラズマの風に流されて長い尾を引くように見えるようになります。

 ここで紹介する彗星は、2007年7月11日 台湾の鹿林(ルーリン)天文台の41cm望遠鏡で発見された新彗星(C/2007N3 Lulin)です。 これから太陽,地球との位置関係が良くなり、2009年2月下旬には4等級まで明るくなるかもしれません。 この頃になると、双眼鏡はもちろん肉眼でも分かるようになる可能性があります。 地球にもっとも近づくのは 2月24日で、以降は宇宙館の開館時間でも東の空に観察できるようになります。
今回の彗星は、尾はほとんど見えないか、見えてもたいへん淡いものと推測されます。
たいへん貴重なチャンスですのでこの機会に是非観察して下さい。

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  ギャラリー :C/2007N3 ルーリン彗星


■ 鹿児島での見え方 ■
 以下の図は、彗星の動きを、天球座標と地平座標で表したものです。 天球座標は、星座の中のどの位置にあるかを見るときに,地平座標は、見える方角と高度を知りたい時に参考にしてください。

ルーリン彗星の天球座標上の動き(2009年2月24日以降)

ルーリン彗星の地平座標上での動き(2009年2月24日以降)
背景の星空は、2月24日のものです。

ステラナビゲータ7をベースに作図


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