2017年1月1日 火星と海王星の大接近

火星(0.9等)と海王星(7.9等)が,わずか1.1’角まで大接近しました。 これは,木星の視直径の約2倍,内合時の金星の視直径に相当する超ニアミスです。 最接近の時刻は1月1日15時53分頃でしたが,日本では日没直後の南西の空で観察できました。


2017年1月1日 火星と海王星の大接近
2017年1月1日 火星と海王星の大接近

中村祐二さんのコメントより
オレンジ色に輝く火星(光度0.9等)の西(3時半の方向)4分47秒角の位置に、青白い色の海王星(7.9等)が見えています。 さらに、海王星から南西(5時の方向)16秒角の位置に、海王星の第1衛星トリトンが(13.5等)小さく見えています。 トリトンが写るとは思ってもみなかったので驚きました。(本文中のデータはステラナビゲーターによります)

撮影データ
撮影時刻:2017.1.1 18h27m15s 露出20秒
望 遠 鏡:36センチF8反射 (写野の広さ20′×20′上が北)
カ メ ラ:デジタルカメラ ISO3200
※ 画像は、明るさ、コントラスト、カラーバランスを調整の後にトリミング
撮 影 地:三重県亀山市
撮 影 者:中村祐二(三重県亀山市)


2017年1月1日 火星と海王星の大接近

2017年1月1日 火星と海王星の大接近 文字入り
2017年1月1日 火星と海王星の大接近

上野裕司さんのコメントより
海王星は一度も観たことがなかったので、ぜひ肉眼でもと30cm反射70倍の 低倍率で観たところ、火星の赤と海王星の青のコントラストがとても印象的でした。 海王星がとても青く、色の対比がアルビレオを明るくしたようでとても綺麗でした。 時間がない中、眼視で観られたのは良かったです。
写真は当初、火星の模様が分かる短時間露光の画像と海王星の色が分かる 長時間露光画像をHDR合成しようと考えていたのですが、シンチレーションが 悪く模様を出すのは無理そうだったので、両星の色が分かるように撮影しました。
海王星の衛星のトリトンが思いの外はっきりと写ったのはうれしい誤算でした。 海王星のすぐ右下に写っているのがトリトンです。 他にも16等級の小さな銀河が2つ微かに写っていたのも銀河好きとしては嬉しかったです。

撮影データ
撮影時刻:2017.1.1 19h59m14s 露出120秒
望 遠 鏡:30cmF4反射(パワーメイト2倍使用、焦点距離2400mm)
カ メ ラ:キャノン EOS6D ISO1600 トリミング
撮 影 地:鹿児島県与論島
撮 影 者:上野裕司(鹿児島県与論町)



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