ラブジョイ彗星(C/2013 R1)は、2013年9月に オーストラリアのテリー・ラブジョイ(Terry Lovejoy)氏により発見された新彗星です。
発見当初は小彗星と予想されましたが、予想を大きく超えて、2013年11月には 5等級,12月には4等級まで増光し、
崩壊してしまったアイソン彗星をしのぐ明るさになりました。
なお、2011年12月に南半球で大彗星となった同名の彗星(C/2011 W3) とは別の天体です。
撮影日時:2013年12月6日 7時台(日本時間)に撮影したJPEG画像5枚コンポジット
撮影日時:2013年12月5日 6時39分〜6時42分,6時43分〜6時46分(日本時間) の2枚コンポジット
この日はやや透明度が悪かったせいか、一昨日より心持ち暗く感じましたが、やはり双眼鏡では
尾が確認できました。今後も楽しめそうです。写真(3)には流星が写りました。
ラブジョイ彗星がさらに明るくなっています。目測で4等級と見ました。
位置さえわかっていれば、肉眼で認められます。これなら「肉眼彗星」と公言してもよいと感じます。
肉眼では尾までは分かりませんが、双眼鏡(7x50)では尾も分かります。写真では約5度(満月10ケ分)の尾が写りました。
月明かりが大きいため、露出を抑えめにして撮影しました。その月明かりにも負けず、肉眼でもボヤッとした姿が認められます。
双眼鏡では丸く大きな星雲状に見えます。目測で5等級程でしょう。
写真では、写野からはみ出る3度以上の尾が写っています。
双眼鏡では大きな星雲状に見えます。肉眼でも存在が分かります。4〜5等程でしょうか。
しばらくはこのまま楽しめそうで、11月末にはアイソン彗星と二つの肉眼彗星が競演という前代未聞の天文ショーになりそうです。
動画/2013.12.14 20h〜22h(世界時) C/2013R1 ラブジョイ彗星の動き
(クリックすると動画を開始します/20秒 無音声:MP4形式動画 1.4MB)
12月6日 ラブジョイ彗星
川野伴睦さんのコメントより
アイソン彗星狙いでモンゴル遠征を行いました。
アイソン彗星は残念な結果になりましたが
暗い空のもとラブジョイ彗星や冬の星座を堪能できました。
撮影時の気温はマイナス30度以下でしたが
建物の中は暖かく快適な遠征ができました。
カ メ ラ:EOS 5DM2(IRカット改造),ISO1600 180秒
レ ン ズ:PROMINAR500F5.6→350mmF4, 50%縮小後トリミング
機 材 : H-40赤道儀(改造)+AMD-1で自動追尾
撮 影 地: モンゴル ウランバートル近郊
撮 影 者: 川野伴睦(福岡県宇美町)
12月5日 ラブジョイ彗星
川野伴睦さんのコメントより
モンゴルへ海外遠征して撮影しました。
12月5日のラブジョイ彗星は撮影コマごとの尾の変化が大きかったので
コンポジット枚数を減らしました。
カ メ ラ:EOS 5DM2(IRカット改造),ISO1600 180秒×2コマ
レ ン ズ:PROMINAR500F5.6→350mmF4, 50%縮小後トリミング
機 材 : H-40赤道儀(改造)+AMD-1で自動追尾
撮 影 地: モンゴル ウランバートル近郊
撮 影 者: 川野伴睦(福岡県宇美町)
※ 画像処理は草野敬紀氏に依頼
12月5日 ラブジョイ彗星(1) (左側が北)
撮影日時:2013年12月5日 04時58分〜05時12分 間 60秒×15コマをコンポジット
望 遠 鏡: 口径15cmF8屈折(焦点距離1200mm) 直焦点
カ メ ラ: Canon EOS 60Da,ISO 3200
撮 影 地: 薩摩川内市せんだい宇宙館
撮 影 者: 早水勉(せんだい宇宙館)
12月5日 ラブジョイ彗星(2) (左側が北)
撮影日時:2013年12月5日 05時13分〜05時11分 間 30秒×14コマをコンポジット
望 遠 鏡: ペンタックス100SDUFII 口径10cmF4屈折(焦点距離400mm) 直焦点
カ メ ラ: Canon EOS 60D,ISO 3200
撮 影 地: 薩摩川内市せんだい宇宙館
撮 影 者: 早水勉(せんだい宇宙館)
12月5日 ラブジョイ彗星(3) (左側が北)
撮影日時:2013年12月5日 05時39分〜05時55分 間 60秒×16コマをコンポジット
望 遠 鏡: ズームレンズ 焦点距離95mm F5.6 トリミング
カ メ ラ: Canon EOS 60Da,ISO 3200
撮 影 地: 薩摩川内市せんだい宇宙館
撮 影 者: 早水勉(せんだい宇宙館)
12月3日 ラブジョイ彗星(1) (左側が北)
撮影日時:2013年12月3日 04時47分〜05時03分 間 60秒×16コマをコンポジット
望 遠 鏡: 口径15cmF8屈折(焦点距離1200mm) 直焦点
カ メ ラ: Canon EOS 60Da,ISO 3200
撮 影 地: 薩摩川内市せんだい宇宙館
撮 影 者: 早水勉(せんだい宇宙館)
12月3日 ラブジョイ彗星(2) (左側が北)
撮影日時:2013年12月3日 04時50分〜04時57分 間 30秒×14コマをコンポジット
望 遠 鏡: ペンタックス100SDUFII 口径10cmF4屈折(焦点距離400mm) 直焦点
カ メ ラ: Canon EOS 60D,ISO 3200
撮 影 地: 薩摩川内市せんだい宇宙館
撮 影 者: 早水勉(せんだい宇宙館)
12月3日 ラブジョイ彗星(3) (左側が北)
撮影日時:2013年12月3日 05時22分〜05時37分 間 60秒×16コマをコンポジット
望 遠 鏡: ズームレンズ 焦点距離50mm F5
カ メ ラ: Canon EOS 60Da,ISO 3200
撮 影 地: 薩摩川内市せんだい宇宙館
撮 影 者: 早水勉(せんだい宇宙館)
この彗星、アイソン彗星で盛り上がっていた11月もほぼ月間を通して、ア
イソン彗星よりもよく見えていました。12月上旬が最も明るいと考えられ、
12月末までは明け方4時頃から夜明け前まで楽しめそうです。
アイソン彗星が最もよく見えていた時よりもしっかり見えますし、尾も長いのです。
11月23日 ラブジョイ彗星
撮影日時:2013年11月23日 05時12分〜05時15分 間 15秒×10コマをコンポジット
望 遠 鏡: ペンタックス100SDUFII 口径10cmF4屈折(焦点距離400mm) 直焦点
カ メ ラ: Canon EOS 60Da,ISO 1600
撮 影 地: 薩摩川内市せんだい宇宙館
撮 影 者: 早水勉(せんだい宇宙館)
彗星の南側にある天体は、NGC4490 という銀河です。
11月16日 ラブジョイ彗星(1)
撮影日時:2013年11月16日 04時41分〜04時51分 間 60秒×10コマをコンポジット
望 遠 鏡: 口径15cmF8屈折(焦点距離1200mm) 直焦点
カ メ ラ: Canon EOS 60Da,ISO 3200
撮 影 地: 薩摩川内市せんだい宇宙館
撮 影 者: 早水勉(せんだい宇宙館)
11月16日 ラブジョイ彗星(2)
撮影日時:2013年11月16日 04時41分〜04時46分 間 30秒×10コマをコンポジット
望 遠 鏡: ペンタックス100SDUFII 口径10cmF4屈折(焦点距離400mm) 直焦点
カ メ ラ: Canon EOS 60D,ISO 3200
撮 影 地: 薩摩川内市せんだい宇宙館
撮 影 者: 早水勉(せんだい宇宙館)
月明かりのためか?尾の写りがやや悪くなった感じがします。
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