彗星(すいせい)は "ほうきぼし" とも呼ばれる天体で、たくさんの彗星がみつかっています。
本体は氷や泥が入り混じっており、太陽に近づくことで本体から尾を引くようになります。
肉眼で見えるほどに成長するものはごくわずかですが、望遠鏡の対象になるものは常にあります。
そのような暗い彗星は注目されることはほとんどありません。
ここに紹介する4つの彗星のうち「103P Hartley」は、本年10月末に地球に接近(0.12天文単位)
まで接近するため4等級程度まで明るくなることが期待されています。
三重県亀山市の中村祐二さんから、そのような彗星の写真4点をお送りくださいました。
中村さんは多くの新星発見者としても著名な天文家です。
C/2006S3 (LONEOS) 彗星 22h47m58s かろうじて写りました 約16等でしょうか |
C/2009P1 (Garradd) 彗星 23h14m42s 写野中央やや左の星雲状の天体です |
103P/ Hartley 彗星 23h26m11s これからどんどん明るくなっていきます |
10P/ Tempel 彗星 23h58m04s 尾が扇形に拡がっています |
中村祐二さんのコメントより
36センチ反射望遠鏡で、この9月から彗星の撮影を始めました。
ピントや微光星の写りなどまだ満足のいくものではありませんが、主に予報光度15等以上の彗星を撮影していくつもりです。
今回撮影した画像は、夕方から夜半にかけて見えている4彗星です。
撮影データ(共通)
撮影時刻:2010.09.16 各コマ露出2分
機 材 :36センチF8反射直焦点+冷却CCDカメラ(−16℃)写野の広さは約15′×15 上が北
処 理 :画像処理でダーク補正、コントラストと明るさを強調
撮 影 地:三重県亀山市
撮 影 者:中村祐二(三重県亀山市)
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