2009年8月11日 土星の環の消失現象
土星の環の消失現象は、15年に一度しか起こらない、たいへん珍しい現象です。
土星の環の公転周期30年のうち、黄道面を横切る時(降交点と昇交点)の2回起こるためです。
2009年には土星の消失現象は、8月11日と 9月4日の2回起こりますが、理屈がちょっと異なっています。
(1) 8月11日:太陽が土星の輪を真横から照らすため、土星の環に日光が当たらなくなって見えなくなる。
(2) 9月 4日:地球が土星の輪を真横から見る位置になり見えなくなる。
土星は日没直後の西の低空でようやく観察できる状況で、強い薄明と低空の影響で、観測しにくい位置にあります。
これからますます太陽との合(9月19日)に近づくため、さらに観測は困難になります。
関連のリンク
国立天文台 「土星の環の消失現象 2009」
2009年8月11日19h15m
50cmF12反射望遠鏡直焦点 + カラービデオカメラ(日立国際電気 HV-C12)
撮影: せんだい宇宙館