シュワスマン・ワハマン第3周期彗星(73P Schwassmann-Wachmann) は、5.4年の公転周期を持つ周期彗星です。
今年はこの彗星が回帰する年に当たりますが、今回は地球に 0.07天文単位 まで近づきます。
これは太陽までの距離の1/13ものニアミスで、肉眼でも見えるくらいに明るくなる可能性があります。
最接近は5月中旬で、月明かりのない5月上旬が観望のチャンスとなります。
(更新:2006.4.30)
2006年5月 73P/ シュワスマン・ワハマン第3周期彗星の画像
観測資料 シュワスマン・ワハマン彗星(すいせい)がやってくる
2006.4.30 シュワスマン・ワハマン彗星C核 | シュワスマン・ワハマン彗星B核 | シュワスマン・ワハマン彗星G核 |
撮影日:2006年 4月30日 (C核)01h09m〜 (B核)01h26m〜 (G核)01h42m〜 各画像 2分露出x5枚コンポジット
望遠鏡:20cm F3.4 マクストフ 直焦点
カメラ:Canon EOS 20Da ISO800設定
画像処理:StellaImage5 により Dark & Flat 補正
撮影地:鹿児島県薩摩川内市
撮影者:早水 勉(せんだい宇宙館)
2006.4.24 シュワスマン・ワハマン彗星C核 | シュワスマン・ワハマン彗星B核とG核 |
撮影日:2006年 4月24日 22h35m〜 2分露出x5枚コンポジット
望遠鏡:20cm F3.4 マクストフ 直焦点
カメラ:Canon EOS 20Da ISO800設定
画像処理:StellaImage5 により Dark & Flat 補正
撮影地:鹿児島県薩摩川内市
撮影者:早水 勉(せんだい宇宙館)
松下 優 さんのコメントより
さほど大きくない彗星ですが、光害地でも望遠鏡でその存在を確認できるまで明るくなりました。
撮影日:2006年4月22日 03h23m
望遠鏡:タカハシε-160
赤道儀:ビクセンアトラクス
カメラ:EOS Kiss Digital(改)
ISO800、1分露出×6枚コンポジット
撮影地:茨城県守谷市
撮影者: 松下 優(鹿児島県天体写真協会)
2006.4.21 シュワスマン・ワハマン彗星C核 | シュワスマン・ワハマン彗星B核 |
撮影日:2006年 4月21日 21h40m〜 2分露出x5枚コンポジット
望遠鏡:20cm F3.4 マクストフ 直焦点
カメラ:Canon EOS 20Da ISO800設定
画像処理:StellaImage5 により Dark & Flat 補正
撮影地:鹿児島県薩摩川内市
撮影者:早水 勉(せんだい宇宙館)
シュワスマン・ワハマン第3周期彗星C核
シュワスマン・ワハマン第3周期彗星B核
シュワスマン・ワハマン第3周期彗星G核
小石川正弘さんのコメントより
こんにちは。西公園の桜ももうすぐ満開になろうとしています。
そして、西公園前での桜見物も今回入れて2回となってしまいました。
来月17日には安全祈願祭、いよいよ工事が開始されます。
完成が待ち遠しいこのごろです。
さて、期待される73Pの写真をお送りいたします。
月明かりあるにもかかわらず、観測を強行しました。
C核は、よく見えました。
B核は、何となくですが、自信なかったので予報位置を撮影して姿を確認してから撮影開始しました。
G核は、予報位置付近を撮影して、コンピュータ上で検出しました。
ほかの核は見検出でした。
これからも天候と相談して観測していくことにしましょう。
佐伯和久さんのコメントより
およそ5年をかけて太陽の周りを一周するシュワスマン・ワハマン第3彗星です。
1995年に彗星の核が分裂し、今回の観測ではすでに40個ほどの分裂核が観測されています。
どれも暗い物ばかりですが、今回撮影したのは一番明るくみえる3つの分裂核です。
来月の大接近時には、右に写っているC核が一番明るく見えるとの予想がでています。
撮影日:2006年 4月16日
撮影データは画像に記述
撮影者:佐伯和久(鹿児島県天体写真協会)
撮影日:2006年 3月25日 02h00m〜 1分露出x9枚コンポジット
望遠鏡:20cm F3.4 マクストフ 直焦点
カメラ:Canon EOS 20Da ISO800設定
画像処理:StellaImage5 により Dark & Flat 補正
撮影地:鹿児島県薩摩川内市
撮影者:早水 勉(せんだい宇宙館)
小石川正弘さんのコメントより
こんにちは。15cm反射写真鏡の光軸修正して73Pを撮影しました。
ホームページにアップしたものと同じものをお送り致します。
この鏡は、F6にもかかわらず大変精度が良く
きれいなジフラクションリングが見えていました。
ただし、強風が吹き荒れた直後ですから
400倍で見た恒星像はフニャフニャ、ボヤボヤ
ひどいときには1分以上ぼけていました。
撮影像もしまりのないものとなりました。
撮影日:2006年 3月8日 02h10m〜 2分露出x8枚コンポジット
望遠鏡:20cm F3.4 マクストフ 直焦点, 彗星追尾
カメラ:Canon EOS 20Da ISO800設定
画像処理:StellaImage5 により Dark & Flat 補正
撮影地:鹿児島県薩摩川内市
撮影者:早水 勉(せんだい宇宙館)
小石川正弘さんのコメントより
今朝、すごく透明度良かったものですから
73P を狙ってみました。
久しぶりに15cm星野鏡を動かしましたら
見事に光軸がずれていました。
決して拡大はしないでください。
HP 用画像をそのままお送り致します。
撮影の合間に、26cmを動かして木星観測で
−3°の気温の中、額に汗して動き回っていました。