黄道光と冬の天の川
地球の軌道(黄道)上には、少ないながらある一定量の塵埃(ダスト)が漂っています。このダストが太陽光を散乱して淡
く光る現象が黄道光(こうどうこう)です。黄道に沿って、舌状に細長く伸びる光の帯です。
黄道光は、夕方の西空か、明け方の東空に見ることができます。日本付近の緯度では、夕方の黄道光
は夕方に黄道が高くなる1月〜3月、明け方の黄道光は明け方に黄道が高くなる9月〜11月が観察の好期
です。
この写真は、9月の明け方の撮影で、画面の左下から伸びる黄道光と、左上から右下に横たわる冬の天の川が好対象となっています。
左下の輝星は金星です。
撮影日:2017年9月19日 04h55m 30秒露出
カメラ:Canon EOS M5 絞りF3.2
レンズ:Canon EFS18-55mm F2.8
撮影地:鹿児島県南九州市知覧町
撮影者:佐伯和久(鹿児島県天体写真協会)