北アメリカ星雲 (NGC7000) の中心部
はくちょう座の一等星デネブのすぐ近くにある大型の散光星雲です。
散光星雲とは、宇宙に漂う星間ガスが光って見えている天体です。
多くの散光星雲は、このように独特の赤い色をしていますが、これは、水素原子が励起して発する色です。
残念ながら人間の眼には感じにくい波長のため、よほど明るい散光星雲でないと直接見ることは困難です。
NGC7000散光星雲はその形が 北アメリカ大陸 に似ることから 北アメリカ星雲 の愛称があります。
上田聰さんのコメントより
天体について:北アメリカ星雲は,はくちょう座のデネブのすぐ東側に浮かぶ散光星雲です。
見かけの大きさは満月の3倍もあり,空の暗いところでは肉眼でも見ることが出来ます。
私の鏡筒は焦点距離が長いために60′×40′の写野しかありませんので,
ごらんのように拡大写真になってしまいます。モザイク技法を使って撮像してみたい天体です。
撮影日時:2014.9.28 24時02分〜24時27分
露出:6分×4枚 コンポジット
カメラ:IR改造EOS KissX3 ISO:3200
望遠鏡:GS200RC 0.8×レデューサー使用
撮影地:鹿児島県霧島市牧園町 三体堂観測所
撮影者:上田 聰(鹿児島県天体写真協会)