オリオン座の頭部には、たいへん淡く大きな散光星雲があり、その形から エンジェルフィッシュ星雲 の愛称があります。
正式には Sh2-264 の登録番号があります。画面左下の赤い星がベテルギウス(オリオンの左肩)で右下の
青い星がベラトリクス(オリオンの右肩)ですから、とても広く広がっていることが分かります。
散光星雲とは、宇宙に漂う星間ガスが光って見えている天体です。
多くの散光星雲は、このように独特の赤い色をしていますが、これは、水素原子が励起して発する色です。
残念ながら人間の眼には感じにくい波長のため、よほど明るい散光星雲でないと直接見ることは困難です。
上田聰さんのコメントより
もう少し写野が広いレンズが欲しいところです。夜天光があり、あまりしっくりこない夜空でした。
今後、気温が下がり、一層透明度が高い夜空が早く来るように願っています。
撮影日時:2016.11.3 04時04分〜05時22分(5分露出 15枚コンポジット)
レンズ:EF135mmF2.0L(絞り開放)
カメラ:キャノン EOS6D ISO 1600
撮影地:鹿児島県霧島市牧園町 三体堂観測所
撮影者:上田 聰(鹿児島県天体写真協会)
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