明るさが変わる恒星を変光星と呼びます。脈動型の変光星の中でも「ケフェイド変光星」
(「セファイド」と発音することもあります)という種類のものは、正確な周期で変光することが知られています。
一般的なケフェイドの変光周期は、数日から数十日,変光の範囲は0.5〜2等 程度です。
最初に研究された、「ケフェウス座δ(デルタ)星」から、その呼び名が来ています。
ケフェイド変光星の最も重要な性質は、その変光周期が長いほど恒星の明るさ(絶対等級)が明るいという
「周期光度関係」があることです。この関係を利用して、遠方の銀河までの距離を正確に測ることができるため、
宇宙の灯台 とも呼ばれます。
このページでは、代表的なケフェイド変光星の増光時と減光時の比較を紹介します。
※ これらの画像は、NHK-BSプレミアム番組「コズミックフロント」 における、2014年2月27日放送「宇宙の果てを測れ コズミックラダー」 に協力して、当館にて撮影したものです。
ケフェウス座δ(デルタ)星 変光範囲 3.5〜4.4等/変光周期5.4日
増光の頃 (3.7等) | 減光の頃 (4.0等) |
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ぎょしゃ座RT星 変光範囲 5.0〜5.8等/変光周期3.7日
増光の頃 (5.5等) | 減光の頃 (6.1等) |
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ふたご座ζ星(ゼータ) 変光範囲 3.6〜4.2等/変光周期10.2日
増光の頃 (3.8等) | 減光の頃 (4.4等) |
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カメラ:Canon EOS60D ISO800 トリミング
レンズ:125mm F5.6 ノーフィルター
撮 影:早水勉,安藤和真(せんだい宇宙館)
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