新星とは、暗い恒星が急激に増光するために、それまで星のなかった位置に突然未知の恒星が出現する現象です。
2017年11月10日 新天体捜索家の中村祐二さん(三重県)によりへびつかい座に新星が発見されました。
さらに翌11日には、金子静夫さん(静岡県)も独立に同天体を発見しました。
中村祐二さんご本人から、発見時の貴重な画像をお送りくださいました。
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アストロアーツ/ 中村さんと金子さん、へびつかい座に新星を発見
2017.11.9 新星検出前日の画像
12等級より暗く写っていない。
撮影時刻:2017年11月9日18時02分
機 材:冷却CCDカメラ+f135mm F4レンズ、露出15秒、写野の広さ2°×2°にトリミング
撮影地 :三重県亀山市
撮影者 :中村祐二(三重県亀山市)
2017.11.10 新星検出の画像
9.5等級の明るさで検出。矢印の先が新星
撮影時刻:2017年11月10日17時55分
機 材:冷却CCDカメラ+f135mm F4レンズ、露出15秒、写野の広さ2°×2°にトリミング
撮影地 :三重県亀山市
撮影者 :中村祐二(三重県亀山市)
2017.11.11 新星検出の画像
8.47等に増光し、やや赤く写っている、。矢印の先が新星
撮影時刻:2017年11月11日17時58分
機 材:デジタルカメラ+口径10cm F4屈折直焦点、露出30秒、ISO200、写野の広さ2°×2°にトリミング
撮影地 :三重県南伊勢町
撮影者 :中村祐二(三重県亀山市)
中村祐二さんのコメントより
今年は明るい新星の出現が少ないようで、なかなか見つけることができませんでした。しかし、明るい新星が少ないということは、近いうちに明るい新星の出現する可能性が高いとも考えられます。まだチャンスはあるはずだと思い、捜索活動に励んでいたところ、タイミング良く新星が出現してくれ、幸運にも発見することができました。
翌日は、自宅付近は悪天候が予想されたので、100キロほど離れた、三重県南伊勢町まで確認撮影に出向き、約1等増光した新星を写すことができました。
12日以降は、当地では南西に低くなって観測できなくなってしまいました。
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