新星とは、暗い恒星が急激に増光するために、それまで星のなかった位置に突然未知の恒星が出現する現象です。 新星の中には、複数回の増光が確認される星が稀にあり、これを「反復新星」と呼びます。 らしんばん座の反復新星 T Pyx は、1890年以降 過去5回の新星爆発が記録されており、今回の増光は 4月14日 ハワイの M. Linnolt氏により発見されました。
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アストロアーツ/ 反復新星「らしんばん座T」が45年ぶりに新星爆発
反復新星 T Pyx 付近の星図
中村祐二さんのコメントより
らしんばん座T星は、1902年にアメリカで撮影された写真から発見された反復新星(何十年ごとに新星爆発を繰り返す恒星)です。
今回の増光は1966年以来45年ぶり6回目の増光です。中央のやや明るい星がT星で、右下の輝星(8.0等星)より暗く写っていますが、
眼視では7等台後半の明るさで観測されています。
現在、夕方の南南西の低空に見えています。小型カメラでも十分写せる明るさです。
撮影時刻:2011年4月24日20時25分26秒〜露出1分
機 材:36センチF8反射直焦点+CCDカメラ(−20℃冷却)
写野の広さは15′×15′ 上が北
処 理:画像処理でダーク補正、明るさとコントラストを調整
撮影地 :三重県亀山市
撮影者 :中村祐二(三重県亀山市)
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