土星による恒星食は、対象を9等星以上に限ると、17年後に8.7等星の食が起ります。しかし、今回よりも観測条件は かなり悪く、日本で見られる条件のよいものは今後数十年は見られません。
<関連のニュース>
2006.1.26未明 土星による恒星食の予報
<関連のサイト>
IOTA ヨーロッパ The Saturn System Occults HIP 42705
月惑星研究会 関西支部 Saturn Image 2006/01/25(UT)
ルーマニア ブカレスト天文クラブ撮影画像
影山和久さんのコメントより
今回の土星による恒星食は天候と輝度差に苦しみましたが
ビデオ観測からキャプチャした画像を編集して取りまとめました。
何とか解析した結果潜入直前とA環通過中と思われる画像を
抽出いたしました。
とにかく当日は雲の流れの合間をぬった観測でした。
シンチレーションも最悪でしたので殆どの画像で歪曲した環と
恒星の位置関係が微妙にゆがんで感じられます。
念のため1000フレームから1フレーム単位で数回見直しして
前後に同じ光点が存在すると思われるものをピックアップしました。
正直言ってノイズだか光点だか殆ど差の無い画像からのピックアップです。
観測データは以下のとおりです。
1.観測者氏名: 影山 和久 (kageyama kazuhisa) 2.観測地: 熊本県熊本市 自宅観測所 経緯度: N32°48′35″ E130°45′32″ 標高 : 45m 測地系: 世界測地系 3.観測開始: JST 01/25 21h40m 終了:01/26 03h50m 4.恒星のA環潜入と通過中(?)が観測されました。(記録ビデオからの画像解析) 5.A環潜入がおきた時刻:03h38m35s〜39sの間 A環通過中と思われる恒星像の時刻 03h40m45s 6.観測機材: 光学系(セレストロンC-11 D280mm F10 Or18mmで拡大撮影) 架台 (EM-200+SS2000PC) CCD(WATEC社 WAT-100N) 記録(PC上にて「UFOCapture」を使用 30fps AVI記録) 解析(静止画をPC画面上で画像処理) 7.時刻保持の方法:PC上で桜時計を5分毎に9ms以下に自動校正