2010.6.11 撮影 |
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■ 肉眼で見える!? 彗星がやってくる ■
彗星(すいせい)は「ほうき星」とも呼ばれ、夜空に長く尾を引く姿でよく知られています。 近年では、1996年の百武彗星や1997年のヘールボップ彗星が出現して、大きな話題となりました。
彗星は、主に氷や塵(ダスト)でできた小さな天体です。 太陽に近づくと、表面が温められて蒸発がはじまり急激に明るくなります。 「彗星のように現れる」という言葉は、このような性質から産まれたものです。 また、彗星を取り巻くイオンやダスト(塵)を含んだ水蒸気は、彗星をぼんやりとした外観を与え、 さらに成長すると太陽からのプラズマの風に流されて長い尾を引くように見えるようになります。ここで紹介する彗星は、2009年9月9日 オーストラリアの天文学者ロバート・マックノート(McNaught)が発見した新彗星(C/2009R1 McNaught)です。 現在まで予想以上に明るくなりつつあり、太陽に接近する6月下旬〜7月初には2等級まで明るくなるかもしれません。 この頃になると、双眼鏡はもちろん肉眼でも分かるようになる可能性があります。 この彗星が太陽に最接近するのは、7月2日ですが、より低空になり観察条件は悪くなるので、6月下旬までの日の出前が観察の好期となります。 今回の彗星は、地球から見て反対方向に尾を引くので尾はほとんど見えないか、見えてもたいへん淡いものと推測されます。
たいへん貴重なチャンスですのでこの機会に是非観察して下さい。※ 明け方に見える彗星のため、当館での観察会は予定しておりません。
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ギャラリー :マックノート彗星(C/2009R1)
◆ マックノート彗星の天球座標上の動き(2010年6月15日〜7月5日)
ステラナビゲータ8をベースに作図
◆ マックノート彗星の地平座標上での動き(2010年6月15日〜29日)
背景の星空は、6月20日のものです。
ステラナビゲータ8をベースに作図
◆ マックノート彗星の地平座標上での動き(2010年6月20日〜7月6日)
背景の星空は、7月1日のものです。
この彗星は、日本の夕方に見える時期がありますので参考し示します。ただし、図のように極めて低空のため観察は困難です。
ステラナビゲータ8をベースに作図
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