newsロゴ

2007.08.28 (観測資料) 今年いちおしの天文現象「皆既月食」


■ 月食のスケッチ用紙 ■
月食の観察記録用にスケッチ用紙のデータを用意しました。月食は色の変化の美しい現象ですから、 色鉛筆などで記録してみましょう。

  月食のスケッチ用紙ダウンロード (PDF:65KB)
上のリンクから右クリックで、「対象をファイルに保存」としてください。A4サイズのPDFデータを得ることが出来ます。 画用紙などに印刷してご利用ください。
(掲載:2007.7.18)


■ 8月28日 皆既月食の予報 ■(於:鹿児島)
時 刻 地平高度備 考
欠け始め 17h 51m地平線下見られない
月の出 18h 45m0度  
日没 18h 50m   
皆既の始まり18h 52m1.2度  
皆既の最大 19h 37m10.0度  
皆既の終了 20h 23m18.8度  
部分食の終了21h 24m29.8度  

2007年8月28日日没後、全国で皆既月食が見られます。 今回の月食は、月の出のころに皆既が始まります。東日本ほど条件がよいですが、 鹿児島でも皆既から食の終了まで観察することが出来ます。

この皆既月食は、2007年の天文現象の中でも、もっとも注目したいものと言っていいものです。 夏休みの夕空ですから、ご家族で、ゆっくりと観察してみては如何でしょうか。

月食は、太陽、地球、月が一直線上に並び、地球の影の中に月が進入する現象です。 地球の影に入るにつれて、月は徐々に暗くなりますが、真っ黒にはならず赤味を帯びた色に染まります。 これは、地球に大気があるためです。
太陽の光は地球の大気を通過する際に散乱されにくい赤い色だけが残ります。 さらに、大気の屈折により赤い光は影の内側にまで曲げられて、月をほんのり赤く照らすのです。
月が地球の影に完全に入った状態を「皆既」といいます。今回の月食では、皆既は1時間31分継続しますが、 鹿児島ではちょうど月の出(18時45分),日没(18時50分)の直後に皆既が始まります。 天候に恵まれれば、地上の風景とともに赤黒い皆既中の月を観察することが出来ることでしょう。
※ せんだい宇宙館では、この月食の観察会を計画しています。

■ 鹿児島での見え方 ■

ステラナビゲータ Ver.7 (アストロアーツ) により作成

2000年7月16日の皆既月食のようす


■ 最近の月食(参考資料) ■
2004年 5月 5日日本で見られた前回の皆既月食
2007年 3月 4日皆既月食。日本では西日本で欠け始めのみ見られた
2008年 8月17日部分月食。最大81%食。日本では部分食の途中で月没
2010年12月21日次回日本で見られる皆既月食。月出時にすでに皆既
2011年12月10日日本で全過程の見られる皆既月食

■ 関連のリンク ■
国立天文台「皆既月食どんな色?」
アストロアーツ「どんな色になるかご注目! 8月28日は皆既月食」
日本プラネタリウム協議会「皆既月食の観望会が行われるのはこちらです」


ホームへ戻るNEWSメニューへ戻る
ホームへ戻るNEWSメニューへ戻る