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2007.8.30〜 オーロラ出現!? S-520-23号ロケット実験を観察しよう


■ 関連のリンク ■
高知工科大学宇宙に輝く特大花火を見てみよう! 〜WINDロケット実験〜」 / WINDロケット実験の最新情報が掲載されます。
JAXA 「ISASトピックス 観測ロケットS-520-23号機打上げ日程決まる!」 / ロケット打上げ予定の更新情報が掲載されます。
朝日新聞社ニュース「"宇宙花火" 西日本で見られるかも JAXAなど実施へ」
※ これらのサイトでは、「宇宙花火」と表現されています。


■ 更新情報 ■(更新:2007.7.11)
S-520-23号ロケット実験 は、当初 7月31日を予定しておりましたが日程が変更(延期)となりました。

2007年8月30日以降の夕方、内之浦から超高層大気観測のための、実験ロケットが打ち上げられます。 この実験では、高度250km〜150km で、リチウムの蒸気を噴出するため、上空の太陽光によって励起されて、赤く光り輝きます。 まるで、遠方からでも赤いオーロラ(注)が出現するように見えることが予想されますので、この期間の夕暮れ時に注目してください。
※ 注: 自然のオーロラとは発光するメカニズムが異なります。
(更新:2007.7.11)

[S-520-23 号ロケット実験 “WIND”について] (高知工科大学 山本真行氏 による案内文/PDF:91kB)

観測ロケットS-520-23号機の予測軌道
頂点を過ぎた高度250km付近,200km付近,150km付近でリチウムを放出し、
赤い光を発します。地上から写真撮影して上空の風速を観測します
一般の方々にも注目の実験です
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、この夏、内之浦宇宙空間観測所から、S-520-23号ロケットを打上げます。 このロケット打上げでは、北海道大学・高知工科大学・東北大学・ 京都大学他の共同で、さらに米国や台湾の研究者が加わって、 超高層大気の観測実験WIND (Wind measurement for Ionized and Neutral atmospheric Dynamics study)を実施します。ロケットには、 超高層大気の測定器類とともにビーコン送信機とリチウム蒸気の 放出機構が搭載されています。ロケットから発射されたビーコン電波と、 放出されたリチウム蒸気からの発光を地上からの電波と可視光で 観測します。せんだい宇宙館は、地上観測点のひとつとして この実験に協力しています。

一般の方々に注目して欲しいのは、上空 250km付近,200km付近,150km 付近で3回噴出する、リチウムの 蒸気で、上空の太陽光により励起されて赤く光り輝くことでしょう。これだけの上空であれば、 西日本一帯でこの黄昏時の空に赤く光る、妖艶な雲を観察できるはずです。1996年,2002年にも類似の実験が行われていますが、 今回は過去の実験よりも2倍以上の上空に打上げられますので、より広域で観察することが出来ることでしょう。 夏休み期間中ということもあり、滅多に見ることの出来ない貴重な体験として、ご家族でお楽しみください。
研究チームでは、一般の方々にもこのリチウム雲の、ビデオや写真撮影による観測を呼びかけています。

実験の行われる日時
ロケット打上げの可能な期間は、2007年8月30日(木)〜9月14日(金)です。鹿児島県周辺のみならず、潮岬,五島列島, 奄美大島からも観測が予定されているため、西日本一帯の天候が良好であることが必要で、8月30日(木)を初日として、 このような天候となる日まで日程は繰り下げられます。また、打上げ時刻は、18:55〜19:40 頃です。 いずれにしても、天候の良い時を見計らって打ち上げられますので、打上げの瞬間は直前まで不明です。

※ このページは、高知工科大学 山本真行さま、京都大学 山本 衛さまから頂いた情報を元に掲載しております。
※ せんだい宇宙館は、この実験の地上観測点として協力しています。


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