星空を楽しむための気象学(B6版136頁) |
著者:坂上 務 |
定価:1,500円 |
河出書房新社 |
ISBN4-309-90649-4 |
■ 星空を楽しむための気象学 ■坂上務(さかのうえつとむ/九州大学名誉教授:元せんだい宇宙館名誉館長)の執筆による 書籍「星空を楽しむための気象学」が2005年8月20日 河出書房新社から刊行されました。
光害と公害で覆われた日本列島。満天の星の輝く美しい星空に出会うには、まず日本のお天気の特性を良く知ることです。 気象学の基礎と星空観望の実際を解説。
著者の坂上教授は、農業気象学を専攻とされる国内随一の気象学者
でもあり、天文学においては気象と天文の境界領域において多数の研究成果を収められております。
この書籍は、主に天体の観察や観測に必要な気象の知識について記されたもので、天文と気象の関わりについて
平易に解き明かします。
現代の天文学は、物理学との接点が強調されがちでありますが、本書を通して頂くと天文学が一層身近なものとなることでしょう。
是非、一度手にとってご一読下さい。
■ 本書「まえがき」より ■
朝の陽光から白昼へ、夕方の茜色から黄昏へと刻々と移り、ついには漆黒の闇に沈んだと思う間もなく、
キラキラとまたたく小さい星が見えてきます。そこが、星空の美を求める者たちの劇場です。
暑い夏の夜や寒い冬の夜でも、この星空の劇場を眺めていると、いつも夜空を遍歴したくなります。
夜空の星と星座を楽しみ、宇宙への夢とあこがれがいっそう豊かに満たされるように、
少しの天文と気象の知識が利用されればと願っています。
■ 著者略歴 ■坂上務(さかのうえつとむ)
1921年鹿児島市生まれ。九州(帝国)大学農学部を卒業後、同大助手を経て教授。 専攻は農業気象学。農学博士、医学博士。1985年に同大を定年退職、同大名誉教授となる。
その後、私立の天文台を創設して、気象学と天文学の境界領域を研究対象として現在に至る。
1993年に東亜天文学会会長、1999年にはせんだい宇宙館(鹿児島県薩摩川内市)名誉館長(2004年退任)。
1998年、小惑星5862番に「SAKANOUE」の命名を受ける。2001年、「暦と星座のはじまり」を河出書房新社より刊行。