この夏明るくなる、リニア彗星の予報
1999年9月下旬に、米国のリンカーン研究所の発見した新彗星(リニア C/1999S4)に
つきまして、国際天文連合により3月17日付で発表された今後の予報をご紹介いたします。
発見当初予想されたよりも、やや暗い予報となっておりますが、3等台の明るさですから
空の暗いところであれば肉眼でも見ることが可能と思われます。
彗星は、7月26日頃太陽にもっとも接近し、その前後にもっとも観察しやすくなると
予報されています。
現在予報されている彗星の明るさは次の通りです。
6月25日 7.3等
6月30日 6.7等
7月05日 6.0等
7月10日 5.3等
7月15日 4.5等
7月20日 3.9等
7月25日 3.8等
下図は、彗星の明るく見る、7月から8月にかけての彗星の位置予報(地平座標)です。
背景の星空は、明け方は、7月1日,夕方は、7月16日のものですので、それ以外の日は、
彗星との位置関係が少しづつずれてきますのでご注意ください。背景の星空を基準とした星図
(赤道座標の星図)はこちらになります。
明け方に見えるリニア(1999S4)彗星の位置予報
* この予報図は、瀬戸口貴司氏(鹿児島市)制作のYOCにより作成しました。
* 彗星の位置は、午前4時頃、背景の星空は、2000年7月1日(於:鹿児島)のものです。
夕方に見えるリニア(1999S4)彗星の位置予報
* この予報図は、瀬戸口貴司氏(鹿児島市)制作のYOCにより作成しました。
* 彗星の位置は、午後8時半頃、背景の星空は、2000年7月16日(於:鹿児島)のものです。
背景の星を基準とした星図(赤道座標の星図)
■関連情報■
* (観測資料室)肉眼で見えるか? リニア彗星の情報
* (ニュース)リニア彗星の初観測に成功 2000.05.12
* (イベント)スターウオッチングin寺山(第1回)2000.07.1〜2
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