大増光中! 17P/ホームズ彗星 (3) 11月1日〜6日 受付の画像集

ホームズ彗星(17P/Holmes) は、100年以上前の1892年に発見された周期彗星です。 小さく暗い彗星ですが、2007年10月24日に急激な増光を起こし、肉眼で楽に見える2〜3等級までになりました。 増光前は約17等でしたので、なんと14等級もの大増光で、これは、40万倍も明るくなったことを意味します。
10月25日から11月2日現在まで、彗星の明るさは 2.5等級前後を維持しています。肉眼でも楽に見える明るさです。 見かけの大きさ(視直径)は急激に大きくなり、11月2日現在で 約13' と月の見かけの大きさの 半分くらいになっていますので、 肉眼でも普通の星とは違ってぼんやりとした感じがわかります。 今後は徐々に暗くなるとの予測もありますが、どのような経緯をたどるかが大いに注目されます。
当分の間はペルセウス座にありますので、星図を片手に探してみて下さい。

10月25日〜27日 受付の画像集
10月28日〜31日 受付の画像集
11月 1日〜 6日 受付の画像集
11月 7日〜16日 受付の画像集
11月17日〜30日 受付の画像集
12月 1日〜 受付の画像集
関連のリンク
国立天文台 「ホームズ彗星(17P/Holmes)の大増光」
アストロアーツ ニュース「【速報】ホームズ彗星が大バーストして2等台に!」


17P ホームズ彗星

唐崎秀芳さんのコメントより
コマが大分広がり、ダストの見かけ上の密度が高いコマの周辺部が明るく、逆に中心部は薄くなってきました。 コマの大きさは15'近くあり、1,460mmの焦点距離では画面に収まらないので、570mmにして撮影しました。

撮影日時:2007年11月03日 25:42(JST)
光学系 :D=203mmシュミット・カセグレン, レデューサー, fl=570mm(F2.8)
撮影  :TGv-M CCDビデオカメラ, 32フレーム蓄積, ゲイン:11/15, ガンマ:OFF
     168枚コンポジット
写野角 :39'×29'
観測地 :東京都練馬区
撮影者 :唐崎秀芳(入笠山天体観測所)



17P ホームズ彗星
11月4日 ホームズ彗星(1)
露出: 3分×2コマ,1分×2コマ,30秒×2コマ, 10秒×2コマ

17P ホームズ彗星
11月4日 ホームズ彗星(2)
露出: 5分×2コマ,10分×1コマ
彗星の尾を狙って露出をかけた画像

17P ホームズ彗星
白黒反転処理画像 上の写真(2)の階調反転&白黒化
彗星の尾が見やすいように処理した画像です。

佐伯和久さんのコメントより
宇宙館の福田さんのコメントに尾らしきもの・・・とありましたので、狙ってみました。 長く開けた方では、カラーでも尾みたいなものは写りました。 ただ、淡いですね。それにしてもこの彗星、大きいですね。

撮影日時:2007.11.04 00h56m
カメラ:Canon EOS KissDigitalX(ISO800)
望遠鏡:ボーグ77EDU(F4)
撮影地:鹿児島県金峰町
撮影者 :佐伯和久(鹿児島天体写真協会)



17P ホームズ彗星

森永成一さんのコメントより
昨夜は八重山高原で撮影してきました。 望遠鏡でのコリメート撮影をしてみて,視直径の大きさの変化を実感しました。 また, 望遠レンズでも撮影しました。こちらを送ります。 明るいイメージで, こちらは双眼鏡でのみえかたに近いと思います。

撮影日時:2007.11.02 22時31分 露出15秒
カメラ:ペンタックスistD ,ISO 400
レンズ:タムロン300mm F2.8 開放
撮影地:薩摩川内市八重山高原
撮影者:森永成一(鹿児島県天文協会)



17P ホームズ彗星

福田幸司さんのコメントより
さてここ数日、自宅や近場でホームズ彗星を撮っていましたが、昨日11月2日 に撮った彗星画像に非常に淡い尾らしきものが写っていました。 きつい強調画像ですので尾と確信は出来ませんが、その画像を添付します。

撮影日時:2007年11月2日 22時37分〜 露出5分 3分 2分 1分の各1枚を加算合成
カメラ:Canon EOS REBEL XTi改造 (ISO1600)
レンズ:タムロンSP180mmF2.5開放
赤道儀:スカイメモR
撮影地:徳島県阿南市福井町
撮影者:福田幸司(徳島県阿南市)



17P ホームズ彗星

複数の機材による撮影ですが、縮尺を統一して並べたものです。日増しに拡大している様子が分かります。
10月30日撮影分以降では、月明かりがなくなって、淡い部分も写るようになりましたら、わずか に南西方向にコマが流れているようです。衝の方向ですから尾があって も視線方向に伸びているのでしょうか。11月2日現在の視直径は 13' 程です。 肉眼でも面積体としてわかり、他の恒星と区別することが容易です。

望遠鏡:20cm F3.4 マクストフ 直焦点(10月26日,27日,30日,11月2日)
    28cmシュミットカセグレンF6.3レデューサ(28日)
    各コマ 10秒露出x8枚
カメラ:Canon EOS 20Da ISO400設定
画像処理:StellaImage5 により Dark補正
撮影地:鹿児島県薩摩川内市
撮影者:早水 勉(せんだい宇宙館)



17P ホームズ彗星

田名瀬良一さんのコメントより
コマが大きく広がり、ダストの密度が低下してきた為、核から放出されるジェットの構造が 観察しやすくなってきました。単一方向からだけの観測では立体的な構造は想像に頼るしか ないのですが、コマの内部にもう一つコマがあるように見えます。この彗星、本当に謎だらけです。

撮影日時:2007年11月1日午前2時4分〜9分頃撮影(JST)
望遠鏡:ORIONニュートン反射 25cm F4.8(公称焦点距離1181mm)に、
     テレビュー パラコア(撮影用)を装着(合成焦点距離1358mm、合成F値:F5.4) デジタルカメラ:Nikon D200
赤道儀:タカハシ EM200 Temma2
ISO400、WB:AUTO、30秒露光で8枚撮影、StellaImage Ver5にて画像処理
(核の位置を基準に8枚加算平均、画像はトリミングしてあります)
観測地 :三重県伊賀市
撮影者:
田名瀬良一(三重県伊賀市)



ホームズ彗星の位置

ステラナビゲータ Ver7 により作図


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