超新星残骸かに星雲(M1)の膨張

かに星雲は、おうし座にある超新星残骸です。メシエによるカタログではM1として広く知られています。 この星雲は、1054年に起こった超新星爆発によりできたものであることが分かっており、その記録は平安時代の書物「名月記」にも記されています。
この動画は、2002年(伊藤明彦さま(大分県))と2012年(撮影:上野裕司さま(鹿児島県与論町))の同じ星雲を比較したものです。 2012年の方がほんの少し拡大しているように見えますが、星雲の膨張を捉えたものと考えてよさそうです。 下記画像の赤い丸の部分が分かりやすいので、注目してみて下さい。


9年3ヶ月間の星雲の変化

動画/9年3ヶ月間の かに星雲(M1)の変化
(クリックすると動画を開始します/40秒 無音声:WMV形式動画 9.5MB)

伊藤明彦さんのコメントより
今回、超新星爆発のガスの変化をアマチュアでも観測可能であることに気づかせてもらいました。 できれば、これからも継続的な観測を続けたいと思います。

上野裕司さんのコメントより
私が撮影した画像と、Webサイト StarStation の伊藤さんが 2002年11月2日に撮影された画像をブリンクして作った動画で 9年3ヶ月間の星雲の変化がわかります。 機材や処理の違い等から星雲の輝度分布や色味が違いますが 周辺部で星雲が広がっている様子が分かるかと思います。
また、右上の矢印の恒星の固有運動によると見られる 位置変化の様子もわかります。 この恒星は、早水さん(せんだい宇宙館)に調べてもらったところ 赤緯方向にマイナスの大きな固有運動のデータがあり (-238.9mas/year)、9年間では、約2秒角南下することに なるとのことです。 赤経方向には -62.8mas/year で赤緯の 1/4 程度とのことです。

撮影日時:2002年11月 2日
撮影機材:タカハシBRC-250(25cmF5)+BJ-41L冷却CCDカメラ
撮 影 地:大分県日田市天瀬町馬原
撮 影 者:伊藤明彦 (StarStation)

撮影日時:2012年 2月14日
撮影機材:30cmF4.6反射+BJ-41L冷却CCDカメラ(Lが2月14日,RGB画像が1月18日)
撮 影 地:鹿児島県与論島
撮 影 者:上野裕司(鹿児島県与論町)

9年3ヶ月間の星雲の変化
超新星残骸M1(かに星雲)

上野裕司さんのコメントより
おうし座のM1カニ星雲です。 約千年ほど前に超新星爆発した星から吹き出した星雲ですが 今も膨張を続けています。 右上の矢印の先の恒星は、早水さん(せんだい宇宙館)によると固有運動の 大きな星とのことでした。

撮影日時:2012年 2月14日 19h59m〜 L=6x5分 RGB=各2x3分(2x2ビニング)
撮影機材:30cmF4.0(パラコア2使用、合成F=4.6)ニュートン +BJ-41L冷却CCDカメラ
撮 影 地:鹿児島県与論島
撮 影 者:上野裕司(鹿児島県与論町)


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