南十字
「南十字座」は、南天の代表的な星座ですが、国内本土からはほとんどが地平線下で、見ることが出来ません。
鹿児島県与論島在住の上野さんから、同島で撮影された「南十字座」の全景をお送りくださいました。
上野さんによると、「今のところ、日本における南十字(α星)の北限ではないかと思っています。」とのことで、 たいへん貴重な画像です。

南十字

上野裕司さんのコメントより
この前の3月2日(3月1日の深夜)最近では珍しく雲のない、透明度の良い天気でしたので もしかしたら南十字のα星が撮れるかもと撮影に行ってきました。 結果、南十字のα星は6コマに写っていました。 (投稿した画像はその中の最もα星の写りが良いものを選びました)

今のところ、日本における南十字(α星)の北限ではないかと思っています。 (もしかしたら沖永良部でも確認できるかもしれません)
与論の緯度だとα星は南中時でも水平線下になりますが撮影地が島で最も高いところ(海抜93m程度)の近くで 高度があったのと、大気の屈折による浮き上がりと透明度が良かったのと、水平線上に雲が無かった という幸運のおかげで、なんとか写すことが出来ました。
α星は大気の屈折で想像以上に浮き上がっており南半球で撮影された写真と比べると 十字の形がかなり縦方向で縮んでいて少し不格好に見えます。 正直、これはα星ではなく他の星なのではないかと思ったのですが、この付近には他にこれほど明るい星はなく 多分(1等級クラスの)新星でも無いでしょうから間違いなさそうです。
β星の左下と左に2つの散開星団、NGC4755(明るい星が4つほど固まっている)と NGC4852が写っています。

撮影日:08/03/02 02h17m〜02h27m 10分
カメラ:Canon EOS KissDX(ノーマル) 
レンズ:SIGMA70-200mm F2.8 APO EX DG MACRO 100mm F2.8 ISO200
架 台 :GPガイドパック
撮影地:鹿児島県与論町城(ぐすく)
撮影者:上野裕司(鹿児島県与論町)



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