おおいぬ座とも座の散開星団

おおいぬ座ととも座にある散開星団 3つを紹介します。 散開星団とは、比較て若い恒星の集まりで、多くの散開星団は天の川に沿って分布しています。
これらの貴重な画像を、上野裕司さんからお送りいただきました。
シリウスとM41散開星団
シリウスとM41散開星団

上野裕司さんのコメントより
おおいぬ座のシリウスとM41散開星団です。上の一番明るい星がシリウスで 下の星の固まりがM41散開星団です。 M41は空の暗いところでは肉眼でも雲の切れ端の ようにぼやっとした光芒で観られますが、デジカメと望遠レンズで露光時間が長くなると 星が沢山写ってどれが星団の星なのか分かりづらくなってしまいます。 広角等、焦点距離が 短いレンズではシリウスの下に光の塊として写るので星団だと分かります。


撮影日時:2018.2.17 19時50分 露出:60秒x10枚をコンポジット
カメラ:CANON EOS6D(IR改造) ISO 800
レンズ:200mmF3.5、シグマ70mm-200mmF2.8望遠ズームレンズ
撮影地:鹿児島県与論島
撮影者:上野裕司


M46 M47 散開星団

M46 M47 散開星団 キャプション
M46 M47 散開星団

上野裕司さんのコメントより
とも座の二重星団、M46とM47です。 こちらの星団もM41と同様に、空の暗いところでは 肉眼でもぼやっとした二つの雲の塊のように見えます。 また、焦点距離の短いレンズで 撮影すると、明らかに二つの明るい塊として写ります。 しかし、M41同様、望遠レンズで露光時間が 長いと、どれが星団なのか分かりません。 冬の天の川の中なので余計に沢山の星が写り、他の 散開星団も一緒に写っています。 双眼鏡でも望遠鏡でも楽しめる星団です。 M46の中の水色の天体は惑星状星雲のNGC2438でたまたま同じ方向に見えているだけのようです。 星団の名前や範囲を示した画像にある拡大したNGC2438は6年前に冷却CCDで撮影した画像で 望遠レンズとの色の違いはカメラやフィルター特性、画像処理によるものです。


撮影日時:2018.2.18 21時07分 露出:60秒x11枚をコンポジット
カメラ:CANON EOS5DMarkIV, ISO 800
レンズ:300mmF3.5、シグマ120mm-300mmF2.8望遠ズームレンズ
NGC2438
撮影日時:2018.3.28 20時32分
カメラ:CANON EOS5DMarkIV, ISO 800
望遠鏡:反射望遠鏡(パワーメイト2x使用、合成焦点距離2400mm)、BITRUN BJ-41L冷却CCDカメラ
撮影地:鹿児島県与論島
撮影者:上野裕司


おおいぬ座τ星を囲む散開星団NGC2362
おおいぬ座τ星を囲む散開星団NGC2362

上野裕司さんのコメントより
おおいぬ座δ星ウェズンのそばにある散開星団で、中心の星は大犬座τ星です。 小さな星団で 双眼鏡では個々の星を認めるのは難しそうですが、線香花火星団の名前もあるようで望遠鏡で 楽しめそうな星団です。 撮影した画像からもその一端が窺え、小さいながら派手な星団です。


撮影日時:2018.2.19 21時11分 露出:60秒x6枚をコンポジット
カメラ:CANON EOS6D(IR改造) ISO 800
望遠鏡:D300mmF4.5、反射望遠鏡(パラコア2使用、合成焦点距離1350mm)
撮影地:鹿児島県与論島
撮影者:上野裕司




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