2017.7.7 土星の第9衛星フェーベ による掩蔽の観測成果


 2017年7月7日 01時04分(日本時間)頃 土星の第9衛星フェーベによる恒星食が観測されました。
フェーベは土星の主要な衛星の中では最も外側にあり、土星の自転と逆方向に公転する逆行衛星としられる特異な衛星です。 この衛星による恒星食の予報は、Felipe Braga Ribas博士(ブラジル国立天文台)らによりなされ、日本が掩蔽帯にあるとして 観測が呼びかけられていました。そして、日本国内で2名の観測者により食による減光が観測されました。 この衛星による恒星食の成功は世界初です。
この現象の観測者は、細井克昌さん(福島県三春町)と小和田さん(静岡県浜松市)です。

ご協力いただきました皆様には、この場を借りまして御礼申し上げます。

下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。 推定直径 212kmの小惑星に対して 24.6km と 210.5km の衛星の弦が求められました。

土星の第9衛星フェーベ(P6M09 Phoebe) による掩蔽
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2017.7.22)

※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです


■ (P6M09)Phoebe による恒星食の解析 ■

細井克昌さんの観測成果
細井克昌さん(福島県三春町)により観測された減光復光のライトカーブです。

Obserbved by Katsumasa Hosoi (Miharu Fukushima)

小和田稔さんの観測成果
小和田稔さん(静岡県浜松市)により観測された減光復光のライトカーブです。

Obserbved by Minoru Owada (Hamamatsu Shizuoka)




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