2013.2.12 小惑星ウラティスラビアによる掩蔽の観測成果


 2013年2月12日 00時09分頃 観測された小惑星ウラティスラビア(690 Wratislavia)による 9.9等星(TYC 6133-00477-1)食の結果です。
この現象において、小和田稔さん(静岡県浜松市)において、食による減光が観測されました。 また、相川礼仁さん(埼玉県坂戸市) では通過(食なし)が観測されました。
小和田さんは、直前のコンパ(1406 Komppa)の現象からわずか 80分後に、連続して減光の観測成功となりました。
さらにこの現象の掩蔽帯延長線上のオーストラリア クイーンズランド州でも食による減光が確認され、これらの観測により、 推定直径158kmの小惑星に対して 151.8km と 111.2km の小惑星の弦が求められました。 ご協力いただきました皆様には、この場をお借りしまして御礼申し上げます。

オーストラリア での観測成果は以下のとおりです
[減光を観測]
Jonathan Bradshaw             Samford Valley,クイーンズランド州

下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。日付は世界時で標記しました。

ウラティスラビアによる掩蔽
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2013.2.19)

※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです


形状モデルとのフィッティング
下図は、David Herald氏による小惑星の形状モデルとのフィッテングです。形状モデルは、 ISAM (Interactive Service for Asteroid Models) からの引用です。 Herald氏によると、ISAM の #2 モデルが、今回の恒星食から得られた影と一致するとのことです。




ホームへ戻る星食のページへ戻る
ホームへ戻る星食のページへ戻る