石田さんの観測は2回の減光が記録されており、小惑星端部の凹凸の影響と考えられます。 下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。推定直径 208kmの小惑星に対して 17.5km と 71.9km の小惑星の弦が求められました。
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2012.10.27)
※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです。
* 図中の「一宮高校天文部」は、高村裕三朗さんをリーダーとする 太田優さん,天野翠さん,服部京香さん,天野志保さん,吉兼彩乃さんの共同観測です。
食の観測されたビデオ映像より
以下は、食の観測された ビデオ映像 です。
恒星が小惑星に食されると、その瞬間に恒星が消滅するように減光します。この観測では、連続して2度の減光が観測された極めて貴重な映像です。
このことは、小惑星端部の凹凸の影響か、未知の衛星の存在する可能性を示しています。
また、ビデオをよく見ると、恒星が減光している間にも微光のあることが分かります。これは、小惑星(10.4等)そのものが見えているものです。
動画/2012.10.20 小惑星イオ(85 Io)による恒星食
(クリックすると動画を開始します/29秒 無音声:WMV形式動画 1.1MB)
撮影日時:2012年 10月20日 02h35m (注: 映像にインポーズされている時刻は世界時です)
望 遠 鏡:20cmF10 シュミットカセグレン,x0.63レデューサ,WAT-100N,GHS-OSD 使用
撮 影:石田正行 (三重県大紀町へ遠征)
Recorde by Masayuki Ishida. (at Taiki, Mie, Japan)
以下は、石田正行さんにより撮影されたビデオから得られた、食の瞬間の変光曲線です。
Observed by Masayuki Ishida (Taiki, Mie, Japan)
映像提供:石田正行さま(三重県大紀町へ遠征)
以下は、Josef Durech(DAMIT)氏, Brad Timerson(IOTA)氏, Dave Herald(IOTA)氏 らによる、現象時における
小惑星(85)Io と観測結果を重ね合わせた解析図です。
Produced by Josef Durech, Brad Timerson, Dave Herald.
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