2011.3.4 小惑星エウロパ による掩蔽の観測成果
2011年3月4日 01時38分ごろ 観測された小惑星エウロパ(52 Europa) による 11.5等星(TYC 0294-00111-1)食の結果です。
この現象において、内山茂男さん(千葉県柏市),高島英雄さん&大場富士夫さん(千葉県柏市),北崎勝彦さん(東京都武蔵野市),橋本秋恵さん(埼玉県秩父市)
宮下和久さん(長野県池田町)により食による減光が確認されました。また、八重座明さん(茨城県日立市),石田正行さん(岐阜県関市へ遠征),
小和田稔さん(静岡県浜松市),浅井晃さん(三重県いなべ市),渡部勇人さん(三重県いなべ市)では、通過(食なし)が観測されました。
ご協力いただきました皆様には、この場をお借りしまして御礼申し上げます。
この現象は、隠す側の小惑星(10.8等)が隠される側の恒星(11.5等)と明るいために、食が起きた場合の減光はわずか0.46等という困難なものでした。
下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。推定直径352kmの小惑星に対して 267.6km〜345.0km の小惑星の弦が求められました。
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2011.3.10)
図中の観測において、
* 橋本秋恵さん は、減光が起きたことは確実であるが時刻が不明であること示します。
* 「高島&大場」は、高島英雄さんと大場富士夫さんの共同観測です。
※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです
■ 関連のリンク ■
宮下和久氏(JCLO)による光度曲線の解析