2008.4.2 小惑星ダフネによる掩蔽の観測成果


 2008.4.2 03時12分頃 観測された小惑星ダフネ(41 Daphne)による 12.0等星(TYC 0308-00173-1)食の結果です。
監物邦男さん(岡山県総社市)と井田三良さん(滋賀県東近江市)により食による減光が観測されました。 また、後藤邦昭さん(広島県三次市)では通過(食なし)が観測されました。
この現象は、掩蔽する側の小惑星(9.4等)が恒星(12.0等)よりも極めて明るく、掩蔽した場合の減光はわずか 0.1等と 見積もられる非常に厳しい観測でした。これらの観測のビデオ映像の解析には、宮下和久さん(長野県安曇野市)がご尽力くださいました。 ご協力いただきました皆様には、この場をお借りしまして御礼申し上げます。

下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。推定直径210kmの小惑星に対して、140.6km の小惑星の弦が求められました。

ダフネによる掩蔽
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2008.5.2)

※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです


変光曲線の解析データ

以下は、監物邦男さんの撮影されたビデオを宮下和久氏が Limovieで解析した食の瞬間の変光曲線です。 監物さん,宮下さんのご厚意により掲載しております。


Observed by Kunio Kenmotsu (Soja Okayama)
Analyzed by Kazuhisa Miyashita (Azumino Nagano)
データ提供:監物邦男さま(岡山県総社市),宮下和久さま(長野県安曇野市)


■ 関連のリンク ■
宮下和久氏(JOIN: Limovie の作者)による井田三良氏ビデオデータの解析 (掲載:2008.5.2)
 この現象のビデオ映像の解析により、極めて減光の浅い現象の解析手法が考察されています。
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