2006.12.17 小惑星シワによる掩蔽の観測成果


 2006.12.17 22時19分頃 観測された小惑星シワ(140 Siwa)による恒星食の結果です。
この現象は、瀬戸口貴司(東亜天文学会)により見出され、IOTA(The International Occultation Timing Association)により改良されていた現象です。 掩蔽された恒星は、ふたご座にある 12.4等星(2UCAC 39308134)で、埼玉県と茨城県で 3地点の観測者により減光が観測されました。また、2地点では通過(食なし)が観測されました。
 減光の観測に成功されたのは、次の方々です。
冨岡啓行さん(茨城県日立市),相川礼仁さん(埼玉県坂戸市),橋本秋恵さん(埼玉県秩父市)。
また、浜野和弘巳さん&博子さん(福島県鮫川村),北崎勝彦さん(東京都武蔵野市)、 では通過(食なし)が観測されました。
以上のほかにも天候不良などで観測できずの報告も頂いております。 ご協力いただきました皆様には、この場をお借りしまして御礼申し上げます。

下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。推定直径110kmの小惑星に対して、37.5km〜90.7km の小惑星の弦が求められました。 橋本さんと相川さんの時刻にズレがあると思われますが、対象星が微光で非常に厳 しい観測でしたので、やむを得ないことと思います。むしろこれほどの観 測を成立させることが素晴らしいです。減光の観測と通過の観測の関係も 矛盾はありません。現象はほぼ予報どおりに起こったようです。

シワによる掩蔽
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2006.12.27)

※ 観測結果は主に星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです


ホームへ戻る星食のページへ戻る
ホームへ戻る星食のページへ戻る