バーナード周期彗星(177P Barnard) は、117年もの過去に米国の著名な天文学者バーナード(Edward E. Barnard)
により発見された彗星です。当時の観測から120年以上の周期を持つことが計算されていましたが、それよりも
早い本年(2006年)に、リンカーン研究所の観測により回帰が検出されました。
まず、100年以上もの時を経て回帰の検出されたことに、感慨を覚えずにはおれません。さらに、この彗星は
今回の回帰では13等程度までしか明るくならないと見られていましたが、なんとその100倍も明るい8等台(7月末現在)
までに増光しました。
(掲載:2006.7.29)
撮影日:2006年 7月28日 21h55m〜 2分露出x5枚コンポジット
望遠鏡:20cm F3.4 マクストフ 直焦点
カメラ:Canon EOS 20Da ISO800設定
画像処理:StellaImage5 により Dark & Flat 補正
撮影地:鹿児島県薩摩川内市
撮影者:早水 勉(せんだい宇宙館)