2005.10.1 たて座新星(2005年)の確認画像

新星とは、たいへん暗い恒星が短期間のうちに急激に増光する天文現象です。 それまで星のなかった位置に、突然未知の恒星が出現するように見えるためにこのように呼ばれます。
北九州市の高尾明さんは、2005年9月30日に 120mm F4 カメラレンズ+冷却CCD により撮影した「たて座」付近の画像から、 約11等級の新星らしき恒星を発見しました。 高尾さんの発見は、国立天文台を通じて国際天文学連合(IAU)に報告され、翌10月1日に正式に「2005年 たて座新星」 に認定されました。高尾さんは、これまでも3つの新星を発見したことのあるベテランの捜索者です。
また、愛知県豊橋市の長谷田勝美さんも、120mm F3.5 レンズによる写真から独立してこの新星を発見し報告しました。 日本のアマチュアによる新星の捜索は世界をリードしており、2005年に入ってからこの発見が5例目となりました。

長谷田勝美氏の独立発見のページへリンク
ここに掲載する写真は、国立天文台からの依頼により翌10月1日 確認観測のために撮影したものです。 高尾さんの報告されたまさにその位置に、10.7等の赤っぽい未知の恒星が確認できます。

2005たて座新星

2005.10.1 発見翌日の 2005年 たて座新星 画角 横 30'x 縦 20'


2005たて座新星

この付近の星図

2005年10月1日 22時25分 (日本時間) 露出 5分
望遠鏡:20cm F3.4 マクストフ 直焦点
カメラ:Canon EOS 20Da 撮影画像の中央部を拡大して掲載
撮影地:鹿児島県薩摩川内市
撮影者:早水 勉(せんだい宇宙館)




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