2000年夏に今世紀最後の肉眼彗星か!?
1999年9月下旬に、米国のリンカーン研究所の観測により彗星と判明した天体が、
その後の観測の結果来年7月上旬に地球に接近し、かなり明るくなることが分かりました。
国立天文台の試算によりますと、「2等から3等、場合によっては1等くらいまでに増光」
としており、肉眼でも観測できる明るさになりそうです。予想どうりに明るくなりますと、
肉眼彗星としては北半球ではヘールボップ彗星以来となり、まさに「今世紀最後の肉眼彗星」
となる可能性が出てきました。彗星名は「リニア(1999S4)」です。
正確な予報は今後の観測が待たれますが、6月から7月上旬にかけては明け方の北東の空に、
その後は夕方の北西の空に見えることになります。
下図は、彗星の明るく見え出す、6月から7月にかけての彗星の位置予報です。
リニア(1999S4)彗星の位置予報
* この予報図は、ステラナビゲータ(AstoroArts,アスキー)を使用して作成しています。
* 彗星の位置は、日の出60分前。日付は西暦2000年6〜7月です。
* 背景の星空は、2000年7月6日のものです。
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