月食は、太陽、地球、月が一直線状に並び、地球の影の中に月が進入する現象です。 地球の影に入るにつれて、月は徐々に暗くなりますが、真っ黒にはならず赤味を帯びた色に染まります。 これは、地球に大気があるためです。
太陽の光は地球の大気を通過する際に散乱されにくい赤い色だけが残ります。 さらに、大気の屈折により赤い光は影の内側にまで曲げられて、月をほんのり赤く照らすのです。
月が地球の影に完全に入った状態を「皆既」といいます。今回の月食では、皆既は1時間16分継続しますが、 鹿児島ではちょうど皆既の中央時刻頃に月没を迎えます。 天候に恵まれれば、地上の風景とともに赤黒い皆既中の月を観察することが出来ることでしょう。
※ 未明から明け方の現象のため、せんだい宇宙館での観察会の予定はありません。

■ 5月5日 皆既月食の予報 ■(於：鹿児島)

	時 刻	地平高度
かけ始め	03h 48m	１８度
皆既の始まり	04h 52m	７度
月没	05h 32m	０度

■ 鹿児島での見え方 ■

ステラナビゲータ Ver6 (アストロアーツ) により作成

	2001年 1月10日	前回の皆既月食
	2001年 7月 5日	前回の部分月食。最大55%食
	2005年10月17日	次回の部分月食。最大10%食
	2007年 8月28日	次回の皆既月食。食の進行中に月の出

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