■ 安全に観察しよう ■■ 鹿児島での見え方 ■
水星の日面通過は、水星の大きさが小さすぎて、日食のように肉眼で見ることは出来ません。 このため望遠鏡が必要となりますが、この場合でも強烈な太陽の光を適切な方法で減光する必要があります。
太陽に望遠鏡を向けることはたいへん危険を伴い、直接裸眼でのぞくと失明のおそれがあります。 できれば当館のような公共の天文施設を利用して観察して下さい。 自宅で観察される場合には、投影法などの安全な方法で観察して下さい。※ 投影法など安全な観察方法については、高校生天体観測ネットワーク のHPにある観測マニュアルに詳しく掲載されています。
水星の日面通過は、国内ならばどこでもほとんど変わりなく観察することが出来ます。
鹿児島県は、日本の西に位置するため日没が遅く、その分他の地域よりも長く観察することが出来ます。
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14時12分 | 第1接触(水星の縁が初めて太陽の縁と接する) |
14時16分 | 第2接触(水星の縁が太陽の内側で接する) |
16時51分 | 食の最大(太陽の中心に最も接近する) |
19時02分 | 水星の没(於 鹿児島) |
19時04分 | 日没(於 鹿児島) |
天文年鑑(誠文堂新光社)相馬充氏のデータより抜粋 |
観察のポイント
見かけの太陽と水星の大きさの違いを実感してみましょう。
この時の水星は、太陽と地球のちょうど中間点くらいにあります。このことから実際の大きさの比較も想像してみましょう。
太陽の黒点との黒さの違いを比較してみましょう。
黒点は、周囲よりも発する光量が少ないために暗く見えているにすぎません。
水星の移動するスピードを実感してみましょう。