百武さんは、1995年12月と1996年1月に、新彗星を独立発見されました。
特に1996年に発見された彗星は、その後、地球に大接近して同年3月,4月には夜空に長大な尾を引く歴史的な大彗星に成長し、
天文ファンのみならず多くの方々に感動を与えてくれました。この彗星は、いわゆる「百武彗星」と呼ばれています。
百武さんは彗星捜索活動の傍ら、天文文化の発展のためにも尽力され、数々の講演等で啓蒙活動をされてきました。
県内の天文施設間の連携組織である、鹿児島県天文施設の会の代表も務めておられました。
これらの天文学に対する貢献が高く評価され、2000年5月には、大友哲氏(清里天文台)により発見された
新小惑星にIAU(国際天文連合)からの通達により、百武((7291) Hyakutake)のお名前が命名されています。
百武氏は、おそらく、日本人としては世界で最も著名な天文家でありましょう。 世界中のアマチュアに夢と感動を与えて頂いた方でした。 ほんとうにかえすがえすも残念であります。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
1995年12月新彗星発見(C/1995Y1)
1996年 1月新彗星発見(C/1996B2)
日本天文学会天体発見賞受賞
東亜天文学会天体発見賞受賞
鹿児島県民栄誉賞受賞