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2001.09.02 鹿児島大学VERA入来局完成


VERA 20m電波望遠鏡  鹿児島県入来町の鹿児島大学入来牧場に、巨大な天体観測施設が完成しました。 これは、国立天文台が推進するVERA(VLBI Exploration of Radio Astrometry)計画のひとつで、 この施設の管理と運営は鹿児島大学(理学部宇宙教室:面高俊宏教授)と共同で行われます。
 20m電波望遠鏡と併設して、口径1mの反射式光学望遠鏡も完成し、2001年9月2日に完成記念式典が行われました。

 VERA 計画は、鹿児島入来局の他、岩手県水沢局,沖縄県石垣島局,小笠原列島の父島局,の4局が建設されます。 同時に同じ天体を観測することにより、直径2300kmもの望遠鏡に相当する分解能が得られるということで、 これにより、多数の天体を観測して、我々の銀河系の精密な地図を作ろうという壮大な計画です。


(左)鹿児島大学VERA入来局 直径20m電波望遠鏡

口径1m光学望遠鏡  20m電波望遠鏡とともに、口径1mの大望遠鏡も建設されました。レンズ(正しくは反射鏡)の直径が1mもある望遠鏡です。 VERA計画の主役、巨大な電波望遠鏡に圧倒されてしまいがちですが、この光学望遠鏡も九州ではNo.1の大きなものです。  人間の目で見ることの出来る光学望遠鏡は、電波望遠鏡よりも我々にとっては身近なものでしょう。
 面高先生にお話によると、こちらの光学望遠鏡は観望会等を通じて、一般の方々にも開放する予定とのこと。 九州一の望遠鏡で見る星空は、いったいどんなものでしょう。たいへん楽しみですね。


(左)口径1m反射式光学望遠鏡
リッチークレチアン光学系
経緯台式架台
メーカー:西村製作所

■ 関連のサイト ■
国立天文台VERA推進室
鹿児島大学 天文広域精測望遠鏡 VERA



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