2006.12.25 小惑星リリオペによる掩蔽の観測成果


 2006.12.25 02時00分頃 観測された小惑星リリオペ(414 Liriope)による恒星食の結果です。
この現象は、IOTA(The International Occultation Timing Association) により予報されていた現象で、岡山県倉敷市にて赤澤秀彦さんにより食による減光が観測されました。 掩蔽された恒星は、おうし座にある 11.1等星(TYC 1300-00438-1)です。
また、浅井晃さん(三重県いなべ市)では通過(食なし)が観測されました。
以上のほかにも、天候不良などで観測できずの報告も頂いております。 ご協力いただきました皆様には、この場をお借りしまして御礼申し上げます。

下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。赤澤さんの観測からは、推定直径 70kmの小惑星に対して 53.8km の小惑星の弦が求められました。

リリオペによる掩蔽
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2006.12.31)

※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです


■ この観測で、2006年の国内の小惑星による恒星食観測は27現象で成功しました。これは、過去最高だった2005年の23本を更新する記録です。 これらの観測の成果は、日本の天文愛好家の優秀さを世界に示すものとなりました。
改めまして、皆様のご協力に対しまして御礼申し上げます。


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