2006.8.25 小惑星メトカルフィアによる掩蔽の観測成果


 2006.8.25 22時19分頃 観測された小惑星メトカルフィア(792 Metcalfia)による恒星食の結果です。
この現象は、IOTA(The International Occultation Timing Association)により予報されていた現象です。 掩蔽された恒星は、みずがめ座にある 11.8等星(2UCAC 30112757)で、東北北陸地方の広域で 3地点の観測者により減光が観測されました。また、1地点では通過(食なし)が観測されました。
 減光の観測に成功されたのは、次の方々です。
菅野文彦さん(岩手県奥州市),佐藤信さん(山形県鶴岡市),土川啓さん(石川県鳳珠郡能登町柳田星の観察館「満天星」)
また、浜野和弘巳さん&博子さん(新潟県阿賀野市)では通過(食なし)が観測されました。佐藤信さんは宮城県から、浜野和さんは福島県からの 遠征して観測に臨まれました。
以上のほかにも天候不良などで観測できずの報告も頂いております。 ご協力いただきました皆様には、この場をお借りしまして御礼申し上げます。

下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。推定直径61kmの小惑星に対して、25.7km〜54.0km の小惑星の弦が求められました。 観測の結果から楕円を当てはめてみたところ、短径45.7km x 長径69.9km程となりましたが、3本の観測ですから、まだ誤差は大きいと思われます。
観測にご協力いただいた全ての皆様に、この場をお借りして御礼申し上げます。

メトカルフィアによる掩蔽
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2006.9.1)

※ 観測結果は主に星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです


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