2006.2.13 急増光した へびつかい座の反復新星 (更新:2006.2.21)

新星とは、暗い恒星が急激に増光するために、それまで星のなかった位置に突然未知の恒星が出現する現象です。 新星の中には、複数回の増光が確認される星が稀にあり、これを「反復新星」と呼びます。 へびつかい座の反復新星 RS Oph は、2006年2月13日(日本時間)に日本のアマチュア観測者らによって4.5等までの急増光がいち早く確認されました。 これは、肉眼で確認できるほどの明るさです。またこの新星の増光は21年ぶりに検出されました。
ここに掲載する画像は同じく13日未明に中村祐二さん(三重県亀山市)により、独立に検出された貴重な画像です。 中村さまのご厚意により、当館のHPにてご紹介いたします。
中村さんは著名な新天体捜索家で、はくちょう座新星(2001.7 V2274)発見などの実績をお持ちです。

<関連のニュース>
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2006.2.13 RS OPH の増光

2006.2.13 RS Oph の増光


RS OPH 星図

この付近の星図

2006年2月13日 5時13分10秒〜13分30秒 (日本時間) 露出 20秒
カメラ:Fuji FinePix S2Pro ニッコール105mm F2.5 をF2.8に絞る ISO400
EM-200自動ガイド
撮影地:中村天文台 三重県亀山市
撮影者:中村祐二


2006.2.13 RS OPH の増光(拡大)

RS Oph の増光(拡大)
中央の輝星が RS Oph です。

中村祐二さんのお手紙より
貴館のホームページを楽しく拝見しています。特に天体写真と星食の観測結果のコーナーには関心がありますので、 内容が更新されるのを楽しみにしております。
ところで、今月13日未明に観測された RS Oph の 21年ぶりの増光ですが、私も新星捜索用に撮影した画像から、 同日夜の画像チェックで独立に検出に成功していました。(詳しくはOAAのホームページ のニュース掲示板No.702 および IAUC8671 をご覧下さい)ので、その時の写真をお送りします。



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