2005.12.9 小惑星ベルトルダによる掩蔽の観測成果


 2005.12.9 02時26分頃 観測された小惑星ベルトルダ(420 Bertholda)による恒星食の結果です。
この現象は、瀬戸口貴司氏(東亜天文学会)により見出され IOTA(The International Occultation Timing Association) により予報されていたもので、三重県伊賀市の田中利彦さんにより食による減光が観測されました。 掩蔽された恒星は、ふたご座にある 12.3等星(2UCAC 38587921)です。 また、石田正行さん(滋賀県守山市)では通過(食なし)が観測されました。
以上のほかにも天候不良などで観測できずの報告も頂いております。 ご協力いただきました皆様には、この場をお借りしまして御礼申し上げます。

下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。田中さんの観測からは、推定 141kmの小惑星に対して 約129km の小惑星の弦が求められました。

この小惑星(420)Bertholda は、2003.08.01にも大阪府千早赤阪村のちはや星と自然のミュージアムにて、 11.8等星(TYC5205-00519-1)の食が観測されています。 さらにその25日後の8月26日には、ヨーロッパの広い地域で8.6等星(TYC5757-353-1)の食が約80地点観測される という特筆すべき大成功となりました。この観測の結果からは、長辺168.9+/-0.5km 短辺130.2+/-1.4km の楕円形の小惑星の姿が得られています。

ベルトルダによる掩蔽
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2005.12.13)

※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです


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