下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。予報に対して、小惑星の半径分ほど小惑星の経路が
北にシフトしていることが分かります。このために多くの観測地点で「通過」となったことは残念でしたが、
予報との差が得られたことも注目すべき観測成果です。推定 135kmの小惑星に対して、ほぼ推定に近い
大きさの小惑星の姿が浮かび上がってきました。
これほど多くの観測成果が寄せられたことは、2004年2月18日小惑星トキオ(498 Tokio)以来のことです。
観測にご協力いただいた全ての皆様に、この場をお借りして御礼申し上げます。
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2005.1.20)
* 図中の「高島、大場」は、高島英雄さんと大場富士夫さんの共同観測です。
※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです
以下は、Steve Preston氏(IOTA)による最終的な改良予報(2004.12.27発表)の掩蔽帯と、観 測者の配置。●は食の観測された地点、○は、通過の観測された地点。予報に対 して北側で食の起こったことがわかります。
小惑星(141)Lumen の掩蔽帯