下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。推定 136kmの小惑星に対して、108.6kmの小惑星の弦が求められました。 この結果、石田さんは小惑星の北側を観測したものと推測されます。
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2005.1.30)
※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです
食の観測されたビデオ映像より
以下は、食の観測された、石田正行様のビデオ映像から作成した、食の瞬間の1/30秒毎 連続画像です。
この現象は、小惑星の明るさが 8.8等と例外的に明るく、
隠される恒星 8.3等とほぼ同等であることが特徴でした。
さてこの場合の食による減光を考えてみましょう。食の前後は、小惑星(8.8等)と恒
星(8.3等)の合成された 7.8等が食直前の明るさで、食が起きた瞬間に小惑星のみの明るさに変化す
るため 1.0等の減光となります。
眼視やビデオの観測では一般的に 0.5等前後が減光を見分けられる限界です。むろん、減光が大きい
ほど観測に有利です。
石田正行さん提供(三重県熊野市)
Recorde by Masayuki Ishida. (Kumano Mie, Japan)