2004.11.02 小惑星ニオベによる掩蔽の観測成果
2004.11.02 19時37分頃、静岡県藤枝市で観測された小惑星ニオベ(71 Niobe) による恒星食の結果です。
この現象は、IOTA(The International Occultation Timing Association)により予報されていたもので、
ほぼ予報どおりに静岡県藤枝市在住の福井英人様により食による減光が観測されました。福井さんの観測は
ビデオによるもので、明瞭な減光が記録されています。
掩蔽された恒星は、ペルセウス座にある 10.6等星(TYC 3340-00555-1)です。
また、福井さんの観測から得られた弦は短く、さらに予報の中心線との間に、高島英雄さん大場富士夫さん,内山茂男さんらによる通過(食なし)
の観測が得られたことから、小惑星の衛星の存在の指摘もあります。掩蔽帯は、夜明け前の米国から始まっていたことから
米国での観測成果も期待されましたが、残念ながら天候不良などのため有意な観測は得られていません。
下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。
この結果から、13.3kmの小惑星の弦が求められました。なお、この小惑星の推定直径は 83kmです。
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2004.12.18)
※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです
星食のページへ戻る