2004.6.17 小惑星パルテノーペによる掩蔽の観測成果


 2004.6.17 00時58〜01時00分頃 観測された小惑星パルテノーペ(11 Parthenope)による恒星食の結果です。
この現象は、IOTA(The International Occultation Timing Association) により改良されていた予報で、 掩蔽された恒星は、いて座にある11.5等星(TYC 6302-01935-1)です。 掩蔽された恒星は小惑星よりも2等級も暗かったため、わずか0.16等の減光しかありませんでしたが、 経験豊富な3名の観測者により食が観測されました。

観測に成功されたのは、土川啓さん(石川県柳田村星の観察館「満天星」),浜野和弘巳,博子ご夫妻(福島県郡山市),井田三良さん(滋賀県八日市市) です。 土川さんはビデオ、浜野和さんは ビデオと冷却CCDの併用による、井田さんは光電管による観測でした。 また、このほか2地点でもビデオによる観測(図中の破線)が行われましたが、減光が微少のため食が起きたかは判別できませんでした。

下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。推定153kmの大型の小惑星に対して、4.6〜157.7kmの小惑星の弦が求められました。

パルテノーペによる掩蔽
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2006.2.22)

* 図中の「高島、大場」は、高島英雄さんと大場富士夫さんの共同観測です。

※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです


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