観測に成功されたのは、薄 謙一さん(福島県新鶴村)です。 他にも冨岡啓行さん(茨城県日立市)は、薄さんの観測時刻からおよそ10秒後に、短い不完全な減光を観測されましたが、 整約結果の考察から、目的の恒星の食現象とは考えられず、今後の研究に課題を提供するものとなりました。 また、東日本の広い地域16箇所から、通過(食なし)が報告されました。
下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。 この結果から、54.5kmの小惑星の弦が求めらました。 なお、この小惑星の推定直径は58kmで、小惑星の中央に近い部分が観測されたものと考えられます。
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2004.5.29)
* 図中の「笠原、菅原」は、笠原正明さんと菅原寿さんの共同観測,
「満天星(土川)」は、「星の観察館 満天星」(石川県柳田村)における土川啓さんの観測,
「高島、大場」は、高島英雄さんと大場富士夫さんの共同観測
です。
※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです