2003.03.29 小惑星フェリキタスによる掩蔽の観測成果
2003.03.29 20時08分頃、滋賀県と福井県で観測された小惑星フェリキタス(109 Felicitas)による恒星食の結果です。
この現象は、瀬戸口貴司氏(JOIN,東亜天文学会)により見出され、IOTA(The International Occultation Timing Association)
により改良されていた予報です。
ほぼ予報どおりに3名の観測者により減光が観測されました。
掩蔽された恒星は、ぎょしゃ座にある 10.3等星(TYC2389-01540-1)です。
下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。
この結果から、24〜80kmの小惑星の弦が求められ、いびつな姿が浮かんできました。なお、この小惑星の推定直径は89kmで、
この大きさの円を図中に記入してあります。
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2003.4.4)
図中の「高島-大場」は、高島英雄様,大場富士夫様の共同観測です。山西郁也様をリーダとする観測グループは、
大北佳秀様,海部奈緒子様,下代博之様の共同観測です。
以上の他にも、多数の「天候不良のため観測成立せず」のご報告を頂いております。ご協力を有難うございました。
■ 関連のリンク ■
瀬戸口貴司氏(JOIN,東亜天文学会)による整約計算結果
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