2002.12.31 小惑星ヒルダによる掩蔽の観測成果


 2002.12.31 18時39分頃、東北地方で観測された小惑星ヒルダ(153 Hilda)による恒星食の結果です。
この現象は、IOTA(The International Occultation Timing Association)により予報されていたもので、 5ケ所の観測者により食による減光が観測されました。 掩蔽された恒星は、おうし座にある10.1等星(TYC 1253-00364-1)で、全国の熱心な観測者により成果を収められました。
下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。 この結果から、21〜141kmの小惑星の弦が求められました。図より、球ではない いびつな小惑星の姿の浮かび上がる たいへん興味深い成果を得ることが出来ました。 なお、この小惑星の推定直径は170kmで、この大きさの円を図中に記入してあります。

ヒルダによる掩蔽
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2003.1.4)

以上の他にも、多数の「天候不良のため観測成立せず」のご報告を頂いております。ご協力を有難うございました。


食の観測されたビデオ映像より (掲載:2003.1.11)
以下は、食の観測された、柏倉満さん(山形県大江町),浜野和天文台(福島県郡山市) ,佐々木清都さん(宮城県若柳町) のビデオ映像から作成した、食の瞬間の連続画像です。各氏のご厚意によりまして掲載しております。

柏倉 満さん提供
食の瞬間の 1/30秒毎の連続画像です。口径30cmシュミットカセグレン望遠鏡にCCDモジュール(WATEC 902H)を組み合わせました。
減光の瞬間増光の瞬間

浜野和天文台 浜野和弘巳さん提供
食の瞬間の 1/30秒毎の連続画像です。口径40cmF4.5ニュートン反射望遠鏡にCCDモジュール(WATEC WAT-100N)を組み合わせました。
減光の瞬間増光の瞬間

佐々木清都さん提供
食の瞬間の 1/30秒毎の連続画像です。口径16cmF3.3ニュートン反射望遠鏡にCCDモジュール(ワテック)を組み合わせました。
減光の瞬間増光の瞬間


■ 関連のリンク ■
広瀬敏夫氏(東亜天文学会)による整約計算結果
瀬戸口貴司氏(東亜天文学会)による整約計算結果



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