2002.10.22 小惑星ネマウサによる掩蔽の観測成果


 2002.10.22 00時56分頃、関東地方で観測された小惑星ネマウサ(51 Nemausa)による恒星食の結果です。
この現象は、IOTA(The International Occultation Timing Association)により予報されていたもので、 4名の観測者により減光が観測されました。 掩蔽された恒星は、オリオン座といっかくじゅう座の境界付近にある10.0等星(TYC 0736-00098-1)で、全国の熱心な観測者により成果を収められました。
下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。 この結果から、57〜122kmの小惑星の弦が求められました。なお、この小惑星の推定直径は147kmで、この大きさの円を 図中に記入してあります。

ネマウサによる掩蔽
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2004.1.28)

大場富士夫さんは、高島英雄さんとの共同観測です。
大場さん,松井さんらのポイントの破線部分は、雲に遮られたことを示します。


食の観測されたビデオ映像より
以下は、食の観測された、笹沼範夫さん(東京都豊島区)と北崎勝彦さん(東京都武蔵野市)のビデオ映像から作成した、食の瞬間の連続画像です。 両氏のご厚意によりまして掲載しております。

笹沼範夫さん提供
食の瞬間の 0.1秒毎の連続画像です。10等級の微光星ながら減光と増光がしっかり記録されています。
減光の瞬間増光の瞬間

北崎勝彦さん提供
食の瞬間の 1/30秒毎の連続画像です。数字は、画像にスーパーインポーズされたものです。 減光増光の過程も分かるものでしたので、ビデオのフレーム毎に画像化しました。
減光の瞬間増光の瞬間


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